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画像再構成技術を搭載した、大開口径80列マルチスライスCTを発売:医療機器ニュース
キヤノンメディカルシステムズは、ディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術を搭載した、大開口径80列マルチスライスCT「Aquilion Exceed LB」の国内販売を開始する。
キヤノンメディカルシステムズは2020年10月26日、画像再構成技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine-Integrated(AiCE-i)」を搭載した、大開口径80列マルチスライスCT「Aquilion Exceed LB(アクイリオン エクシード エルビー)」の国内販売を開始すると発表した。AiCE-iは、ディープラーニングを用いて設計した最新技術となる。
Aquilion Exceed LBは、900mmの大開口径に加え、80列160スライスの高速ヘリカルスキャン、高速画像再構成技術のAiCE-iを採用。これにより、固定器具を使用する放射線治療や蘇生器具などを装着した救命救急現場でも、それらの器具と共にCT撮影ができる。
また、心臓CT検査などの通常診断のほか、安全性が求められるインターベンションや手術後の検査など、多くの領域での活用が期待できる。特に、CTガイド下穿刺時のワークフローを最適化するため、タッチパネル式新CT透視システムを採用している。
がんの放射線治療では、患部を正確かつ効率的に放射線照射するため、固定器具を使用する。高度化する放射線治療に的確に対応するには、放射線治療時と同じ体位で固定器具と共に撮影する必要があり、大開口径CTが求められていた。
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