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残材を5分の1削減、残材削減機能搭載の主軸台移動形CNC自動旋盤:FAニュース
シチズンマシナリーは、残材削減機能を搭載した主軸台移動形CNC自動旋盤シンコム「L32」を発表した。200〜300mmほどの残材を5分の1程度に削減でき、材料の有効活用により環境負荷の低減やコスト削減に貢献する。
シチズンマシナリーは2020年10月21日、摩擦接合技術による残材削減機能を搭載した、主軸台移動形CNC自動旋盤シンコム「L32」を発表した。同年11月2日に発売し、同16日より開催される「JIMTOF2020 Online」に出展する。月産5台の予定だ。
摩擦接合技術は、摩擦熱で材料を軟化させ、さらに強い圧力を加えることで材料同士を接合する技術。同技術を用い、接合クランプ装置で把持された残材と、次に供給される新材を接合するのが残材削減機能だ。これにより、材料をつかむ主軸チャック部と切削点を保持するガイドブッシュ間の材料が切削できずに、長く残る残材の課題を解決する。
残材削減機能を搭載するため、材料を強固に把持できる接合クランプ装置を新たに開発。摩擦接合時に材料滑りのない最適な接合圧力が付加でき、高品位な接合が可能になる。従来の200〜300mmほどの残材を5分の1程度に削減でき、材料を最大限に有効活用することで環境負荷の低減やコスト削減に貢献する。
搭載可能モデルは「L32-1M VIII」「L32-1M IX」「L32-1M X」「L32-1M XII」で、最大接合径はφ25mm、接合可能最大残材長は325mmとなっている。
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