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新型コロナでCASEからPACEへ変わる自動車業界、ルネサスは開発効率化で貢献:車載半導体(2/2 ページ)
ルネサスエレクトロニクスは2020年10月28日、メディアやアナリスト向けにオンラインで車載事業の説明会を開催した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が自動車市場に与える影響や、成長が見込まれる分野での戦略を解説した。
競合の半導体メーカーでは同一世代の製品間での再利用性が限定的だ。ルネサスでは、同一世代内の同一アプリケーションだけではなく異なるアプリケーションでもソフトウェアを再利用できるのに加えて、異なる世代の製品同士でも再利用性を持たせる。すでに高いシェアを持つSoCとマイコンに、ソフトウェア再利用性を持たせることにより、E/E(電気電子)アーキテクチャの発展形において必須となるゲートウェイやドメインコントローラーでのポジションを強化する。
スケーラビリティは、ミリ波レーダーやLiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)でもキーワードとなる。異なる検知範囲や距離を、一貫したプラットフォームでカバーする。
また、傘下のインターシルやIDTのラインアップとルネサスの製品を組み合わせたソリューションも、車載事業をけん引する。レファレンスデザインやターンキーソリューションを提供することにより、開発期間の短縮やコスト削減に貢献する。電動化では、バッテリーマネジメントソリューションやインバーターキットといった「ウイニングコンビネーション」の提案を強化。特にバッテリーマネジメントソリューションは以前から取引のある日系自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、グローバルで商談が進んでいるという。
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