高機能プラスチックメーカーが海外複数拠点にクラウド型ERPを導入:製造IT導入事例
日本オラクルは、同社のクラウドERP「Oracle Fusion Cloud ERP」を住友ベークライトが海外4拠点で導入し、マカオで稼働を開始したと発表した。
日本オラクルは2020年10月14日、同社のクラウドERP「Oracle Fusion Cloud ERP」を住友ベークライトが海外4拠点で導入し、マカオで稼働を開始したと発表した。
住友ベークライトは、高機能プラスチックや半導体関連材料などをグローバルに製造している。同社の海外4拠点、マカオ、マレーシア、インドネシア、シンガポールでは、それぞれでERPを導入し、カスタマイズして使用していた。そのため、業務プロセスが共通化されず、経営判断に必要となる事業全体の情報も十分に収集できなかった。
同社では、経営情報の一元化および業務標準化を目的に、海外製造販売子会社全体にとって最適なシステムの導入を検討。マスターデータと業務データの統合により、業務間プロセスの自動化や厳密なロット管理が可能になることで、経営情報が可視化されることから、Oracle Fusion Cloud ERPの導入を決定した。
他に、クラウド上で自動的に機能追加できること、海外拠点における運用保守コストを低減できることなどを評価した。
住友ベークライトでは、海外拠点のさまざまな活動の最適化と可視化を実現するために、品目や顧客情報のマスターデータを一元化。業務プロセスとレポートなどの標準テンプレートを作成して、単一ERP上に複数の工場のオペレーションを実装した。
これにより、原料から製品に至るまでのロット情報を、厳密かつ迅速に管理、追跡できるようになった。さらに、会計情報にひも付いた現場の情報を確認可能になったことで、販売や生産戦略に関して、全体最適の視点で素早く意思決定できるようになった。
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