「NXE400」を用いた受託造形サービスに、サポート除去の有無を追加:3Dプリンタニュース
DMM.comは2020年10月14日、DMM.make 3Dプリント事業で展開するNexa3D製3Dプリンタ「NXE400」を用いた受託造形において、サポート除去サービスを新たに開始することを発表した。
DMM.comは2020年10月14日、DMM.make 3Dプリント事業で展開するNexa3D製3Dプリンタ「NXE400」を用いた受託造形において、サポート除去サービスを新たに開始することを発表した。
NXE400は、潤滑剤サブレイヤー光硬化(LSPc:Lubricant Sublayer Photo-curing)技術による高速造形を可能にした光造形(SLA)方式の3Dプリンタで、1分間に最大1cm(Z軸方向)の速度で、最大16リットルもの部品を連続的に出力できる。
NXE400を用いた受託造形サービスで利用可能な材料は、現在、低コストでモックアップ製作に最適な「xGPP」(灰色)、ABS樹脂を用いた射出成形品と同等の品質と強度(高耐久性)を誇る「xABS」(黒色)、PP(ポリプロピレン)に近い柔軟性があり、かつ吸水性が低く液体を入れる容器などの造形に適した「PPライク」(半透明)を展開中だ。
サポート除去に悩む声に応えてサービス化
今回、自動見積もり後、材料選択のプルダウンメニューから「サポート除去あり/なし」が選択可能となった。
SLA方式3Dプリンタを用いた造形は、造形時だけでなく、サポート除去時の破損も懸念されることから、これまではサポートを付けた状態で造形物を発送(納品)していたという。しかし、納品後、サポート除去に苦労する声も多数寄せられていたことから、新たにNXE400を用いた造形物のサポート除去をサービス化した。
価格については、「サポート除去あり」の場合、値上げせずに従来通りの価格で対応するとし、「サポート除去なし」の場合は同日より価格を下げての提供になるという。
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