Formlabs、歯科および医療用大型3Dプリンタ「Form 3BL」発表:3Dプリンタニュース
Formlabsは、歯科および医療用大型3Dプリンタ「Form 3BL」を発表。併せて、Form 3LおよびForm 3BLで出力した大型造形物の洗浄および二次硬化を自動化、簡素化する後処理用装置「Form Wash L」「Form Cure L」もラインアップに加える。
Formlabsは2020年9月17日、歯科および医療用大型3Dプリンタ「Form 3BL」を発表した。
同製品は、歯科/医療用の素材向けに最適化された大型3Dプリンタで、出荷開始されたばかりの主力製品「Form 3L」と同じ最大造形サイズ(335×200×300mm、「Form 3」の5倍)を誇る。
歯科向けとして、歯科矯正アライナー生産の精度要件を満たし、一貫したパーツ品質と精度を実現。医療向けでは、大型造形の特色を生かし、フルスケールの人体模型を出力できる他、患者ごとにカスタマイズされたサージカル(手術用)ガイドの造形を短時間で完了できるという。
3Dプリンタとしての基本性能や使い勝手はForm 3Lと同等で、Form 3シリーズの中枢技術であるLFS(Low Force Stereolithography)方式の要となるLPU(Light Processing Unit:レーザーとミラーを包含したユニット)を2基搭載し、大きな造形エリア内で単一の大型パーツを出力したり、多数の小型パーツをまとめて出力したりすることが可能だ。
また、Form 3LおよびForm 3BLで出力した大型造形物の洗浄および二次硬化を自動化、簡素化する後処理用装置として、2021年出荷予定の「Form Wash L」と「Form Cure L」も発表した。
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