ニュース
歯科切削加工用レジン材料が前歯用途として保険適用:材料技術
クラレノリタケデンタルの歯科切削加工用レジン材料「カタナ アベンシア N」が、前歯用途として保険適用になった。新機能区分「特定保険医療材料 058 CAD/CAM冠用材料(IV)」に該当するほか、日本歯科材料協同工業組合の規格にも適合している。
クラレノリタケデンタルは2020年9月1日、歯科切削加工用レジン材料「カタナ アベンシア N」が前歯用途として保険適用になったことを発表した。前歯用途のCAD/CAM冠用材料としては、初の保険適用になるという。
カタナ アベンシア Nは、同日の特定保険医療材料一部改正で追加された機能区分「特定保険医療材料 058 CAD/CAM冠用材料(IV)」に該当。また、日本歯科材料協同工業組合の規格(JDMAS)にも適合している。積層構造となっており、ブロック形状の上部がエナメル色、下部がボディー色で、間に中間色を含んでいる。
独自の製造方法により、エナメル色からボディー色にかけて彩度と透明度が境目なく移行的に変化するマルチレイヤーを可能にし、前歯に適したクラウンを製作できる。また、超微粒子フィラーを高密度に配合したことで、加工表面が凹凸の少ない緻密な構造となり、優れた表面滑沢性と滑沢耐久性を可能にした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 廃プラスチック資源として循環させるプロセス技術開発事業に着手
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、廃プラスチックを適正に処理し、資源として循環させる「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発」事業に着手する。 - 日機装、次世代航空機エンジンでエアバスの共同開発パートナーに選出
日機装は、低燃費、低騒音を実現する次世代型航空機エンジン「UltraFan」開発プロジェクトにおいてナセル供給を担当するエアバスの共同開発パートナーに選出された。 - NEDO、14件のセルロースナノファイバー関連技術の研究開発に着手
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、低炭素社会の実現に向けた「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー(CNF)関連技術開発」事業において、新たに14件の研究開発に着手することを発表した。 - 水を使わない全乾式製法を用いたセルロースファイバー成形材料技術
パナソニックはSDGsセミナーをオンライン開催し、「サーキュラーエコノミーに対応するエコマテリアル開発の取り組み」と題し、同社が開発を進めるセルロースファイバー(CeF)成形材料技術について説明した。 - ミズノ史上最高の反発性を実現した新素材は用具開発のノウハウから生まれた
ミズノは、オンラインプレスカンファレンスを開催し、「ミズノ史上最高」をうたう優れた反発性を実現した新素材「MIZUNO ENERZY(ミズノエナジー)」と、同素材を使用した2つの新シューズを発表した。 - 塗装なしで漆黒を再現する高機能バイオ素材、クラファンでスマホケースも
NECプラットフォームズは、海洋プラスチックごみなどの環境問題の解決に貢献する高機能バイオ素材「NeCycle」の販売開始を発表した。当面は、高付加価値、環境性が求められる製品向けに展開をスタートし、事業規模を拡大。2025年度に年間50億円の売上高を目指す。