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熱処理工程の移管で新工場を増設、災害リスク回避や大形軸受の生産を強化:工場ニュース
日本精工は、NSK富山への熱処理工程の一部移管に伴い、高岡工場に新工場を増設した。災害時のリスク回避による事業継続体制の強化、好調な風力向けを中心とした大形軸受の生産を強化する。
日本精工は2020年7月27日、グループ会社のNSK富山に新工場を増設したと発表した。NSK富山への熱処理工程の一部移管に伴い、高岡工場(富山県高岡市)に熱処理棟を建設した。
今回の新工場増設は、藤沢工場(神奈川県藤沢市)から熱処理工程を一部移管することで、災害時のリスクを回避して事業継続体制を強化するのが狙い。また、好調な風力向けを中心に軸受の鍛造、旋削から熱処理までを担い、大形軸受の生産を強化する。
新工場の建築面積は3641m2で、投資金額は約30億円となる。新工場では、既存の鍛造や旋削工程の設備を整流化して活用、拡充しつつ、搬送自動化や最新の熱処理加工技術を導入する。生産性と品質を高め、同時に環境に優しく安全な工場を目指す。
同社は今後も、グループ全体で品質や生産効率の向上を進め、産業機械事業のさらなる体質強化を図るとしている。
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