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再生医療と細胞医療分野において業務提携、共同開発を開始:医療機器ニュース
日立グローバルライフソリューションズは、再生医療、細胞医療分野においてサイフューズと提携したと発表した。再生医療製品の製造設備モデルの構築や運営に関して共同開発を開始する。
日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)は2020年7月27日、再生医療、細胞医療分野においてサイフューズと提携したと発表した。両社は、再生医療製品の製造設備モデルの構築や運営に関して共同開発を開始する。
日立GLSは、同分野で必要となる、温湿度、室圧、清浄度など空気の質を制御する技術を有し、細胞培養加工の施設設計や機器の連携、保守点検などに活用してきた。
サイフューズは、独自の3Dプリント技術を用いて、血管や骨軟骨、神経の再生など、これまでにない再生医療製品の臨床開発を進めている。
再生医療製品の製造において、自動化と自動化による品質安定化が重要な課題となるが、両社はこれまでに培った技術、知見を生かし、それらの課題を解決していく。
また、日立GLSの「再生医療イノベーションセンタ」にて、サイフューズが3D細胞製品を製造するなど、より小規模でシームレスな製造設備モデルを共同開発する。いずれは世界的に展開していく計画だ。
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