この記事は、2020年8月7日発行の「FAメールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
「現地・現物」をバーチャルで、生産財で広がるオンライン化の動き
日本の製造業の強みは「現場力」だとされ、その根幹を支えているのが「現地、現物、現実」の“三現主義”です。特にモノづくり現場である工場では、とにかく足を運んで、その場に行き、実際の機械や装置の動くところや、作り出すものを見なければ何も始まらないという考え方が色濃く染み付いています。
こうした考えは工場のモノづくりを構成する製造装置や制御機器メーカーにとっても同じでとにかく顧客となる工場の現場に足を運んで製品やサービスの提案をするのが当たり前となっていました。しかし、その動きが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大きく変わろうとしています。生産財メーカー各社の提案やサービスなども可能な限りバーチャルに置き換えようという動きが急加速しているのです。
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