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次世代eVTOL開発を支えるクラウド基盤、バーチャルでも高い生産性を実現メカ設計ニュース

ダッソー・システムズは、eVTOLの開発を手掛ける英国のスタートアップ企業Vertical Aerospaceが第3世代のeVTOL開発に、ダッソーのクラウド版3DEXPERIENCEプラットフォーム「3DEXPERIENCE on the cloud」を採用したことを発表した。

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 ダッソー・システムズ(以下、ダッソー)は2020年7月6日、電動垂直離着陸機(eVTOL:electric Vertical Take-Off and Landing)の開発を手掛ける英国のスタートアップ企業Vertical Aerospace(バーティカル・エアロスペース)が、第3世代のeVTOL開発に、ダッソーのクラウド版3DEXPERIENCEプラットフォーム「3DEXPERIENCE on the cloud」を採用したことを発表した。

Vertical Aerospaceが開発したeVTOL「Seraph」
Vertical Aerospaceが開発したeVTOL「Seraph」 ※出典:ダッソー・システムズ [クリックで拡大]

リモートワークに必要なものが全てそろっている

 Vertical Aerospaceは、複雑なeVTOLのプロトタイプ開発の管理に、3DEXPERIENCE on the cloudをベースとした航空機向けソリューション「Reinvent The Sky(リインベント・ザ・スカイ)」を活用し、100人規模にまで急拡大したeVTOL開発チームのために、リモートによる作業環境を実現。3DEXPERIENCE on the cloudにより、設計、エンジニアリング、テスト、製造といった各プロセスをクラウド上の共通プラットフォームに統合することで、要件定義から最終的な設計、品質に至る幅広い要求に対応し、現場のみならず、リモートを含めた全社規模での連携を可能にした。

 3DEXPERIENCE on the cloudの採用について、Vertical AerospaceでFlight Systems IPT リーダーを務めるOwen Thompson Cheel氏は次のように語っている。「当社では、リモートワーク導入前にクラウド版の3DEXPERIENCEプラットフォーム(3DEXPERIENCE on the cloud)に移行していた。自宅作業するためにチームに必要な要素が全てそろっており、クラウドを活用することで、バーチャル環境でもパフォーマンスを維持しながら、作業を継続できた」(プレスリリース抜粋)。

 Vertical Aerospaceが2019年に飛行の様子を公開した最新eVTOL「Seraph」は、搭乗者3名に相当する約250kgの積載と、時速80kmでの飛行が可能だ。これに続くより複雑な第3世代eVTOLの開発には、電装システム、変更管理、規制順守の他、チーム間連携を強化できる高度な機能が必要と考え、航空、エネルギー、自動車といった各業界で実績があり、カーボンフリーの飛行という構想を実現できるソリューションとして、3DEXPERIENCE on the cloudを選択したという。

Vertical Aerospace|Seraph|Flight 2019 ※出典:Vertical Aerospace

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