検索
連載

FreeCADでアセンブリってどうやるの? 2つのアプローチを検証してみた無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(3)(5/5 ページ)

オープンソースの3D CAD「FreeCAD」をご存じだろうか。無償でありながら、3Dモデリング、メッシュデザイン、製図(ドラフト)、有限要素法解析(FEM)、レイトレーシング、ロボティクス機能など、標準機能がとにかく充実している。本連載では「FreeCAD 0.18」を用いて各機能の実際の操作や使用感を紹介していく。連載第3回では「アセンブリ」をテーマに、2つのアプローチを詳しく解説する。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

開発版「バージョン0.19」で、作業再開!(2)

 次に、座標系の設定をしていく(図24)。

図24 座標系の位置の設定
図24 座標系の位置の設定 [クリックで拡大]

 図24のように、part1の細い軸の根元に座標系を持ってくることにする。タスクビューにある[参照]ボタンで、軸の根元のエッジを選択して取り込む。次に「アタッチメントモード」の「同心」を選択。さらに下にある入力領域では、XYZのそれぞれの方向へ何mmシフトするか、何度傾けるかの設定ができる。ここではデフォルトのままで[OK]する。

 フィーチャツリーに「kumitate1」という座標系が加わり、3Dモデルにも新しい座標系のマークが表示された(図25)。

図25 新しい座標系ができた
図25 新しい座標系ができた [クリックで拡大]

 part2も同様に、「kumitate2」という名前で、穴の縁(ステイの外側)の中心に座標系を持ってくる(図26)。

図26 part2も同様に設定
図26 part2も同様に設定 [クリックで拡大]

 今度は、フィーチャツリーからpart1もしくはpart2を選択することでアクティブになる、画面上部のアイコン「Move/Attach a Part in the assmbly(アセンブリに部品を移動/取り付け)」を選択する(図27)。

図27 「Move/Attach a Part in the assmbly」のアイコン
図27 「Move/Attach a Part in the assmbly」のアイコン [クリックで拡大]

 part1がひっくり返っているだけで、一発でいいところに来た(図28)。

図28 惜しい!? 一発でいい感じに
図28 惜しい!? 一発でいい感じに [クリックで拡大]

 ウィンドウ下部にある、[Rot Y(Y軸回転:90度)]のボタンを2回押すと、180度回転するので、正しい位置になる(図29)。

図29 180度回転させて位置を合わせる
図29 180度回転させて位置を合わせる [クリックで拡大]

 これで完成! フィーチャツリーは図30の通りだ。

図30 できました……
図30 できました…… [クリックで拡大]

 それぞれアセンブリの中で定義したpart1とpart2は、個別で部品ファイルを開いて形状修正すると、assyファイルのアセンブリも追従して更新される(図31図32)。

図31 部品を個別で直すと……
図31 部品を個別で直すと…… [クリックで拡大]
図32 ちゃんとアセンブリに反映される
図32 ちゃんとアセンブリに反映される [クリックで拡大]

 残念なことに、バージョン0.19で作成したassyファイルは、バージョン0.18で読み取ると空の状態になってしまった……。今後のバージョン0.19の正式リリースとAssembly 4のさらなる改善に期待したいところだ。



 次回は、FreeCADを使った2次元製図(TechDrawワークベンチ)について解説する。お楽しみに! (次回へ続く

⇒ 連載バックナンバーはこちら

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る