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FreeCADでアセンブリってどうやるの? 2つのアプローチを検証してみた無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(3)(4/5 ページ)

オープンソースの3D CAD「FreeCAD」をご存じだろうか。無償でありながら、3Dモデリング、メッシュデザイン、製図(ドラフト)、有限要素法解析(FEM)、レイトレーシング、ロボティクス機能など、標準機能がとにかく充実している。本連載では「FreeCAD 0.18」を用いて各機能の実際の操作や使用感を紹介していく。連載第3回では「アセンブリ」をテーマに、2つのアプローチを詳しく解説する。

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開発版「バージョン0.19」で、作業再開!(1)

 では、気を取り直して作業を再開しよう。FreeCADのバージョン0.19の起動画面は図15の通りだ。

図15 バージョン0.19の起動画面は、バージョン0.18とほぼ同じ
図15 バージョン0.19の起動画面は、バージョン0.18とほぼ同じ [クリックで拡大]

 スタート画面(図16)で、アイコンのグラフィックスが存在しないとのエラーが表示されるが、機能そのものにはあまり関係がなさそうなので、ひとまず無視して進めることにした。

図16 バージョン0.19のスタート画面
図16 バージョン0.19のスタート画面 [クリックで拡大]

 このエラーは、作業中にもちょこちょこと出てくるが、以後も無視していく。また、たびたび画面下部にレポートビューが表示され、赤色の文字が並ぶこともあるが、今回の作業そのものに大きな支障はないと判断し、同じくそのまま無視して作業を進めた。

 では、先ほどまでの作業で作成した3つのFreeCADデータ(FCStdファイル:assy、part1、part2)を開いてみよう。おそらく問題なく開けるはずだ。なお、バージョン0.19では、Assembly 4が標準ワークベンチになっているため、追加でアドオンする必要はない(図17)。

図17 3つのファイルを同時に開き、assyをアクティブにした状態
図17 3つのファイルを同時に開き、assyをアクティブにした状態 [クリックで拡大]

 assyをアクティブにし、画面上にあるアイコン「Insert a Part into the Assembly(アセンブリに部品を挿入する)」で、部品を読み込んでいく。果たして今回はうまくいくだろうか(図18)。

図18 「Insert a Part into the Assembly(アセンブリに部品を挿入する)」で部品を読み込む
図18 「Insert a Part into the Assembly」で部品を読み込む [クリックで拡大]

 表示されたウィンドウの中から「part1」を選び、[OK]する(図19)。

図19 part1とpart2が候補として表示される
図19 part1とpart2が候補として表示される [クリックで拡大]

 無事に取り込むことができた(図20)。

図20 無事、assyの中にpart1が取り込まれた
図20 無事、assyの中にpart1が取り込まれた [クリックで拡大]

 さらに、ステイ状の「part2」も同じ手順で取り込む(図21)。

図21 こちらも問題なし
図21 こちらも問題なし [クリックで拡大]

 こちらも無事に取り込めた。先程と同様に部品同士がめり込んでいるが、とりあえずこのままにしておく。

 Assembly 4には、現時点で合致の仕組みがないらしく、YouTubeのチュートリアルでも座標系(LCS)同士で合わせる組み立て方法が紹介されていた。ここでもその方法に準じてやってみる。

 まずpart1に、画面上部のアイコン「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」で、新しい座標系を追加する(図22)。

図22 「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」
図22 「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」 [クリックで拡大]

 そして、新しい座標系に分かりやすい名前(ここでは「kumitate1」とした)を付ける(図23)。

図23 新しい座標系に名前を付ける
図23 新しい座標系に名前を付ける [クリックで拡大]

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