ニュース
NTTの海外事業統括会社と車載セキュリティベンダーが提携:車載セキュリティ
ESCRYPTは、NTTリミテッドのセキュリティ事業部と車載セキュリティソリューションで提携すると発表した。両社は今後、車両のサイバーレジリエンスを強化するソリューションを共同開発して顧客に提供する。
ESCRYPTは2020年5月27日、NTTの海外事業統括を統括するNTTリミテッド(NTT Limited)のセキュリティ事業部と車載セキュリティソリューションで提携すると発表した。両社は今後、車両のサイバーレジリエンス(復元力)を強化するソリューションを共同開発して顧客に提供する。
ESCRYPTは、車両に対する攻撃を検知し防御する車両保護ソリューションを以前より提供している。ただしコネクテッドカーのセキュリティ保護にあたっては、全てのIT、通信システムを車両ライフサイクル全体にわたって監視し、異常を検出し攻撃からシステムを保護することが必要となる。
このため同社は、ITインフラやプロセスにおけるセキュリティ技術を有するNTTリミテッドのセキュリティ事業部との提携に至った。自動車分野固有の要件に沿ってセキュリティサービスやソリューションを構築し、自動車メーカーやフリートオペレーターに提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 自動車メーカーとサプライヤーはどう連携してセキュリティに取り組むべきか
本連載では、2019年9月の改訂案をベースにOEMに課されるWP.29 CS Regulationsのポイントを解説し、OEMならびにサプライヤーが取り組むべき対応について概説する。目次は下記の通り。 - 自動車メーカーに選ばれるのは、セキュリティを理解したサプライヤーだ
本連載では、2019年9月の改訂案をベースにOEMに課されるWP.29 CS Regulationsのポイントを解説し、OEMならびにサプライヤーが取り組むべき対応について概説する。今回は自動車のサイバーセキュリティに必要な組織づくりや、開発フェーズでのプロセス構築について説明していく。 - つながるクルマに求められるサイバーセキュリティ
スパイ映画やSF映画には、自動車がハッキングを受けて乗っ取られるシーンが出てくることがある。つながるクルマ=コネクテッドカーが当たり前になるこれからの時代、これらのシーンは絵空事では済まされない。本連載では、つながるクルマをサイバー攻撃から守る「車載セキュリティ」について解説する。 - 車車間と路車間の通信を守るためのセキュリティ技術
自動車に搭載される通信機能の中でも今後の採用拡大が見込まれているのが、いわゆるITS(高度道路交通システム)に用いる車車間通信や路車間通信だ。今回は、これらV2X通信を守るセキュリティ技術について解説する。 - ECUの統合化で必要な通信のセキュリティは「ブラックチャネル」で守る
ブラックベリーは、自動車や産業機器などのセーフティクリティカルが求められるシステムにおける安全なデータ通信を保証するソフトウェアソリューション「QNX Black Channel Communications Technology(QBCCT)」の販売を開始した。 - 自動車のサイバーセキュリティに「説明責任」を、DNV GLに新チーム
第三者認証機関のDNV GLは、自動車向けに機能安全とサイバーセキュリティの両面の対応を強化している。車載セキュリティの設計や実装における技術検証を行うサイバーセキュリティラボを2019年4月1日に設立。ISO 26262の策定活動にも参加した自動車メーカー出身者による従来の機能安全のチームに、大手通信事業者でサイバーセキュリティに長く携わったメンバーが参加した。これにより、セーフティとセキュリティのサポートをワンストップで提供する。