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HACCP対応の温度管理ソリューションが従来比でコスト半額、IIJがLoRaWANで製造業IoT(2/2 ページ)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、食品の衛生管理の手法であるHACCPに基づいて、冷凍冷蔵庫や倉庫の温度を自動で監視、管理できるIoTソリューション「IIJ LoRaWANソリューション for HACCP温度管理」を開発したと発表した。従来のLTEルーターを用いたソリューションと比べてコストが半額以下で済むという。

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温度センサーは2種類用意

 これらの他、導入や運用の容易さ、拡張性などもソリューションの強みになっている。温度センサーとLoRaWANゲートウェイ、温度管理アプリケーション(5年間の利用権付き)、通信用SIMがオールインワンパッケージ提供される。LoRaWANゲートウェイはSIMを挿して通電するだけで設定が完了し、センサーは電池内蔵なので電源が不要で、冷蔵ショーケースなどに磁石で貼り付けるだけでよい。クラウドベースの温度管理アプリケーションを使えば多拠点の管理も行え、HACCP対応に求められる温度センサー以外のセンサーとつなげられる拡張性もある。

設定が容易拡張性 LoRaWANゲートウェイはSIMと挿して通電するだけで設定が完了(左)。複数拠点の一元管理や、LoRaWAN対応であれば温度センサー以外のセンサーもつなげられる(右)(クリックで拡大) 出典:IIJ

 温度センサーについては、冷蔵ショーケース向けとなる温度センサーと通信モジュールを一体化したボックス型温度センサーと、密閉型の扉付き冷凍冷蔵庫向けのプローブ型温度センサーを用意している。標準パッケージとしては、ボックス型温度センサー10台が付く「スタンダード」と、ボックス型温度センサー10台とプローブ型温度センサー5台が付く「プレミアム」を用意している。

ボックス型温度センサープローブ型温度センサー 冷蔵ショーケース向けのボックス型温度センサー(左)と密閉型の扉付き冷凍冷蔵庫向けのプローブ型温度センサー(右)(クリックで拡大) 出典:IIJ
2つの標準パッケージ
標準パッケージは「スタンダード」と「プレミアム」がある(クリックで拡大) 出典:IIJ

 個別見積もりなど必要となるため価格はオープンとしているが「従来のLTEルーターを用いたHACCP対応の温度管理ソリューションでは、ルーターが複数必要であったり、それらの個々の設定が必要だったりするためその分コストが高くなっていた。当社のLoRaWANを用いたソリューションであれば、導入や運用の容易さを含めて従来比で半額以下のコストに抑えられる」(IIJ IoTビジネス事業部 IoT営業課 課長代理の田畑稔氏)という。

 なお、食品関連事業者のHACCP対応は「7原則」と「12手順」があり、企業ごとに個別の対応が求められる。IIJは、HACCP対応コンサルティングを手掛けるNSSスマートコンサルティングとの協業により、同社のIoTソリューションを用いたHACCP対応についてきめ細かく対応していく考えだ。

HACCP対応は「7原則」と「12手順」が求められる
HACCP対応は「7原則」と「12手順」が求められる。IIJはNSSスマートコンサルティングと協業して対応していく(クリックで拡大) 出典:IIJ

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