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深層学習プロセッサ搭載、エッジAI向けサーバを提供開始:人工知能ニュース
ソシオネクストは、Foxconn Technology Group、Hailoと共同で、エッジ向け次世代AI映像解析ソリューションの提供を開始した。リアルタイムで電力効率の高いスタンドアロンのAI画像処理を提供する。
ソシオネクストは2020年5月12日、Foxconn Technology Group(Foxconn)、Hailoと共同で、エッジ向け次世代AI(人工知能)映像解析ソリューションの提供を開始した。スマートシティー、スマート医療、スマートリテール、産業用IoT(IIoT)において、リアルタイムで電力効率の高いスタンドアロンのAI画像処理を提供する。
新製品は、Foxconnの高密度、ファンレス、高効率のエッジAI向けサーバ「BOXiedge」に、ソシオネクストのマルチコアプロセッサ「SynQuacer SC2A11」、Hailoの深層学習プロセッサ「Hailo-8」を搭載。SC2A11は、「ARM Cortex-A53」を24コア搭載し、Hailo-8は最大26TOPS(Tera Operations Per Second)の処理能力が特長だ。
20台以上のストリーミングカメラの入力映像に対応し、画像分類、検出、ポーズ推定など映像分析をはじめ、AIを活用したアプリケーションを、エッジ上で性能とプライバシーを保証しながらリアルタイムで処理する。
高密度、低消費電力で完全にローカルなVMSサーバとして、費用対効果の高いマルチプロセッシング機能へのニーズに応え、エッジでの低遅延、高データレート、高信頼性、高速処理を提供する。
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