アルコール消毒液のポンプを手首や腕でプッシュできるツールを無償公開:3Dプリンタニュース
イグアスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策支援の一環として、アルコール消毒液のホンプノズル専用タッチレスツールを独自開発し、設計データ(STL形式)を無償公開した。
イグアスは2020年5月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策支援の一環として、アルコール消毒液のホンプノズル専用タッチレスツールを独自開発し、設計データ(STL形式)の無償公開を開始したことを発表した。
ホンプノズル専用タッチレスツールを3Dプリントし、アルコール消毒液の容器の押し込み部分に装着することで、直接手指で触れることなく、手首や腕などでプッシュできる。これにより、公共施設をはじめとする不特定多数の使用が想定される場所でも安心して消毒が可能となる。
「多くの社員や来訪者が利用するアルコール消毒液も接触感染のリスク低減を図る必要があるのではないか」という同社社員の気付きをきっかけに開発を行ったホンプノズル専用タッチレスツール。プッシュ面が広く、安定して手首や腕で押し込むことができ、多くの市販ポンプノズルに装着可能な汎用(はんよう)性の高い設計が施されている。
実際、同社が取り扱う3Dプリンタでホンプノズル専用タッチレスツールを造形し、社内に設置しているアルコール消毒液の容器に装着したところ、同社社員からは「日に何度も消毒するため、使いやすくて助かる」「接触感染の不安解消に役立つ」などの声が上がっているという。
同社は同年3月末に発表した3Dプリンタ製マスク(3Dマスク)をはじめ、今後もCOVID-19感染防止に役立つツールの開発や3Dデータの無償公開を続けていく方針を掲げる。なお、今回のホンプノズル専用タッチレスツールについても、同社Webサイト内で設計データや使用方法などの情報を公開している。
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