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パナソニックは新型コロナ影響で売上高2割減も「4月が底で5月から回復」製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

パナソニックは2019年度(2020年3月期)連結業績を発表。売上高が前年度比6%減の7兆4906億円、調整後営業利益が同12%減の2867億円となるなど、事業構造改革と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による減販が響き、大幅な減収減益となった。

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ギガファクトリーの生産量は年間換算で32GWhを達成

 テスラ向けの円筒型電池を生産している米国合弁工場のギガファクトリーについては、2019年度末時点で目標としていた年間換算32GWhの生産量に到達したという。ただし、2020年4月以降は電気自動車「モデル3」を生産するテスラの工場が操業を停止していたため、ギガファクトリーでは中国市場向けの電池生産を断続的に行っている状況だった。

2019年度のオートモーティブセグメントの業績
2019年度のオートモーティブセグメントの業績。減収減益で厳しい状況だが、北米電池工場(ギガファクトリー)が売上高と利益ともに貢献している(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 しかし、同年5月中旬からはテスラがモデル3の生産を再開したことから、それに合わせてギガファクトリーも電池生産を再開している。梅田氏は「2020年1〜3月期も前期に続き黒字を継続できたが、まだ歩留まりを改善する余地がある。2020年度は材料と技術の革新に努めつつ、2021年度に向けて年間換算35GWhまで生産量を増やしたい。35GWh以降の生産拡大については、テスラ側からの要望に合わせて投資を検討していく」と語る。

 また、事業構造改革の対象となっているテレビ事業については、2019年度に工場の一部設備の減損を行った他、協業対象企業との話し合いを進めているとした。「テレビ事業は2019年度に100億円超の営業赤字を計上したが、2020年度はそれほど大きくない二桁億円に赤字を抑える。2021年度の黒字化という目標に変わりはない。COVID-19の影響があっても取り組みを進めていく」(梅田氏)。

2019年度のアプライアンスセグメントの業績
2019年度のアプライアンスセグメントの業績。テレビ事業を含むスマートネットライフネットワークは減収減益で厳しい状況(クリックで拡大) 出典:パナソニック
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