新型コロナウイルス感染症拡大により、約6割がキャリア観に「変化あり」:キャリアニュース
ビズリーチが「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、働き方やキャリア観、転職活動への影響」に関する調査結果を発表した。「キャリア観が変化した」と56%が回答し、そのうち92%が「企業に依存せず自律的なキャリア形成が必要」と考えていた。
転職サイト「ビズリーチ」は2020年4月30日、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、働き方やキャリア観、転職活動への影響」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査はビズリーチ会員を対象とするもので、517名から有効回答を得た。
はじめに、「新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、自身のキャリア観に変化がありましたか」と尋ねたところ、「大きく変化があった」(11%)と「多少変化があった」(45%)を合わせて、56%がキャリア観に変化を感じていることが分かった。
次に、キャリア観に変化があったと回答した人に「企業に依存せずに、自律的にキャリア形成する必要があると感じたか」を尋ねた。その結果、「そう思う」が49%、「どちらかといえばそう思う」43%となり、92%が企業に依存しない自律的なキャリア形成が必要と考えていることが明らかになった。
「どこでも活躍できる自身の強みを可視化する必要があると感じたか」という質問に対しては、「そう思う」が62%、「どちらかといえばそう思う」が34%だった。
「スキルアップや新しいスキル習得のために時間を割く必要があると感じたか」については、「そう思う」が54%、「どちらかといえばそう思う」38%となっている。
「場所や時間を選ばない働き方に魅力を感じたか」は、「そう思う」45%、「どちらかといえばそう思う」39%となった。
感染症拡大をきっかけに転職を検討し始めた人も
続いて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、自身の転職に対する考え方に変化があったかを尋ねたところ、「以前から転職を検討していたが、ますます転職への意欲が高まった」と46%が回答。「以前は転職を検討していなかったが、今は転職を検討するようになった」の11%を合わせて、57%が「転職活動に前向き」であることが分かった。
転職に前向きになった理由として、「こうした情勢下で採用活動を継続している企業には将来性があると思う」「在宅勤務で以前より時間ができ、転職活動がしやすくなったから」などのコメントが寄せられている。
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