ニュース
CASE、MaaS時代の新たなソリューション確立を目指して資本業務提携:製造マネジメントニュース
ウフルと豊田合成は、資本業務提携を発表した。豊田合成の「e-Rubber」を通じて得られる各種データを活用し、製品やサービスの価値向上を図るなど、CASEやMaaS時代に対応する新たなソリューションおよびサービスの確立を目指す。
ウフルは2020年4月8日、豊田合成と資本業務提携をしたと発表した。両社が協業することで、新たなソリューションやサービスを確立していく。
豊田合成は、トヨタグループの高分子分野専門メーカーで、ゴムや樹脂といった自動車部品などを開発、生産している。近年は、新領域での事業化やCASE(Connected:つながるクルマ、Autonomous:自動運転、Shared:カーシェア、Electric:電動化)に対応した新技術、製品開発も進めている。
ウフルは、IoTサービスのベンチャー企業。クラウド領域で手掛けた多くのプロジェクトに加え、近年はIoT(モノのインターネット)領域にも参入し、約100件のIoTプロジェクトの実績を持つ。
今回の提携では、「e-Rubber(電気で動く次世代ゴム)」などの最先端技術を持つ豊田合成と、IoT、AI(人工知能)、データビジネスに知見、知財を持つウフルが協力し、CASEやMaaS(Mobility as a Service)時代に対応する新たなソリューション、サービスの確立を目指す。
例えば、e-Rubberを通じて得られる各種データを活用し、製品やサービスの価値向上を図る。また、新たな収益モデルによる共同事業も推進していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業のデジタル変革は第2幕へ、「モノ+サービス」ビジネスをどう始動させるか
製造業のデジタル変革への動きは2018年も大きく進展した。しかし、それらは主に工場領域での動きが中心だった。ただ、工場だけで考えていては、デジタル化の価値は限定的なものにとどまる。2019年は製造業のデジタルサービス展開がいよいよ本格化する。 - 製造業は「価値」を提供するが、それが「モノ」である必要はない
製造業が生産する製品を販売するのでなく、サービスとして提供する――。そんな新たなビジネスモデルが注目を集めている。サービタイゼーション(Servitization、サービス化)と呼ばれるこの動きが広がる中、製造業は本当にサービス業に近くなっていくのか。インタビューを通じて“製造業のサービス化”の利点や問題点を洗い出す。本稿では、サービタイゼーションを研究するペンシルバニア大学 教授モリス・コーヘン氏のインタビューをお伝えする。 - MaaSを深掘り、新しい街づくりを起点にモビリティと都市交通の在り方を考える
前回に引き続きMaaS第2弾となる本連載。公共交通機関やレンタカー、タクシー、レンタサイクルなどを組み合わせて、人の移動をシームレスに行うサービス、「MaaS(Mobility as a Service)」という言葉が日本でも話題となっている。では、MaaSが普及すると、モビリティと街づくりの関係はどう変わるのであろうか。今回は先進的な検討を進めている関係者に話を聞いた。 - モビリティサービスが自動車市場に与えるインパクトはプラスかマイナスか
世界各国で普及が進むモビリティサービスだが、自動車市場にどのような影響を与えるのだろうか。中国と米国、欧州、そしてインドでどのような変化が起こるかを予想する。 - ラストワンマイルの移動を支えるバスとタクシー、「時代遅れ」から脱却するには
運輸業界のデジタルテクノロジー活用を推進する運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)は、「TDBC Forum 2018」を開催。特別講演では、“地域公共交通プロデューサー”として旧弊な交通事業・サービスの革新と公共交通の育成に取り組む名古屋大学大学院 環境学研究科 教授の加藤博和氏が登壇した。 - モビリティのサービス化の最前線、技術とビジネスの在り方が変わる
MONOist編集部が開催したセミナー「MONOist Future Mobility Forum 2018」では、つながるクルマの進化を支える最新技術について語られた。各社の講演レポートをお届けする。 - 世界を席巻する黒船「MaaS」が本格上陸へ、日本の自動車業界に迫る決断の時
ウーバー(Uber)に代表されるライドシェアやカーシェアは「MaaS(Mobility-as-a-Service)」として、世界各地で急激に市場を拡大している。日本でも、間もなくMaaSの本格導入が始まる可能性が高い。このMaaSに対して日本の自動車業界はどう対応するのか。決断の時が迫っている。