ニュース
自動車向けのGNSSアンテナをドローンメーカーに提供:組み込み採用事例
ヨコオは、主に自動車用途で採用されている同社のGNSSアンテナをドローンメーカーにも提供すると発表した。優れた耐環境性能と、低い信号をGPS受信機に伝えられるローノイズアンプを備える同アンテナにより、ドローンサービスの発展に貢献する。
ヨコオは2020年3月24日、主に自動車用途で採用されている同社のGNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナを、ドローンメーカーにも提供すると発表した。
同社のGNSSアンテナは、主にカーナビゲーションや車両緊急通報システムなどに用いられている。低い信号でもGPS受信機に伝えることができるローノイズアンプを搭載し、優れた耐環境性能で、気温の変化や天候の悪化に強いのが特徴だ。
GNSSアンテナのサイズは30.4×35.5×12.5mmで、ケーブルとコネクターを除いた重量は25g。電源電圧は2.7〜5.5Vだ。
受信周波数は、GPSが1575.42MHz+/−1.023MHz、EUのGalileoが1575.42MHz+/−2.0468MHz、ロシアのGLONASSが1597.807M〜1605.6305MHzとなっている。
ドローンを用いた物流サービスなどの商用化に向けて、日本政府がルール実装を進めるなど、今後、ドローン市場は拡大が見込まれる。同社は高精度で耐環境性能に優れたGNSSアンテナを提供し、ドローンサービスの発展に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ヨコオがMaaSに注力、第1弾はカーシェア向けのデジタルキー
ヨコオは2019年7月24日、クラウドからクルマの鍵の開閉を制御するシステム「MaaS向け車載器」を開発し、サービス提供を開始したと発表した。 - スーパーから無人島へ商品を届ける、ドローン配送サービスを発表
楽天と西友は、離島の観光客にドローンで商品を届ける配送サービスを実施する。利用者がスマートフォンで注文・決済した商品を、横須賀市内の西友店舗から無人島「猿島」まで専用ドローンが配送する。 - ドローンでプラントの設備を点検、NTTドコモと日揮が協業で
NTTドコモと日揮は2019年8月8日、石油精製や化学などの大規模プラントに対する設備点検や建設管理を対象とし、IoT(モノのインターネット)やドローンを活用した実証と事業創出に向けて協業の検討を行うと発表した。 - ドローンが300℃の火の中を飛ぶ、チタンとマグネシウム、ジルコニア塗装で
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とドローンメーカーのエンルートは2019年3月6日、東京都内で記者会見を開き、火災現場への進入と火元での近距離空撮が可能な耐火型ドローンを開発したと発表した。2019年10月から受注を開始し、2020年春から納入する。価格は現時点では非公表。目標販売台数は500台。 - ドローン同士の直接通信と自動飛行制御システムでニアミス回避に成功
情報通信研究機構は、ドローン同士の直接通信により、ニアミスを自動的に回避する実験に成功した。位置情報を共有するシステムとドローンのフライトコンピュータを連携させることで、ドローンが自動飛行制御する。 - 2020年のドローン世界市場は1.6兆円、2025年まで年平均8.3%で成長
矢野経済研究所が、世界のドローン市場の調査結果を発表した。2018年のドローン世界市場規模は軍用と民生の両需要を合計すると約1.6兆円で、2020〜2025年の年平均成長率を8.3%と予測している。