ニュース
ヨコオがMaaSに注力、第1弾はカーシェア向けのデジタルキー:車載情報機器
ヨコオは2019年7月24日、クラウドからクルマの鍵の開閉を制御するシステム「MaaS向け車載器」を開発し、サービス提供を開始したと発表した。
ヨコオは2019年7月24日、クラウドからクルマの鍵の開閉を制御するシステム「MaaS向け車載器」を開発し、サービス提供を開始したと発表した。ニッポンレンタカーサービスが開始した対面手続きが不要なレンタカー「セルフレンタカー」で採用され、同年7月17日から運用を開始。スマートフォンアプリの操作によってクルマの鍵を開けられるようにした。
MaaS向け車載器は、ヨコオとニッポンレンタカーサービスで連携して開発した。ヨコオのMaaS向け車載器の特徴は、CANにアクセスすることなくクルマの鍵の開閉を実現した点だという。さまざまな車両に搭載可能で、車両への取り付けも容易だとしている。クルマの鍵の開閉は、MaaS向け車載器とヨコオの制御サーバの相互認証により安全を確保。ヨコオの車載アンテナ技術を生かし、弱電界地区でも安定した通信を実現する。
クルマの鍵の開閉を制御するサーバや、車載器と制御サーバの通信に利用するLTE回線をトータルで提供することにより、カーシェアリングの初期導入工数を軽減する。料金は月額固定制となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- バーチャルキー対応車両は2022年に5000万台、米国と欧州がけん引
矢野経済研究所は2019年7月17日、自動車向けバーチャルキーの市場調査の結果を発表した。バーチャルキーは、スマートフォンのアプリと通信回線や近距離無線通信を使用して、車両の解錠や施錠、エンジンスタートなどの機能を提供する新車向けコネクテッドサービスの1つ。 - 完全冗長EPS、次世代カメラやミリ波が2019年から量産、ボッシュの自動運転戦略
ボッシュは2019年6月25日、東京都内で年次記者会見を開き、2018年の業績と2019年以降に向けた取り組みについて発表した。 - アルプスアルパインがブロックチェーン活用を強化、フリービットと業務提携
アルプスアルパインとフリービットは2019年7月23日、東京都内で会見を開き、ブロックチェーン技術の活用について包括的業務提携を結んだと発表した。安全なデジタルキーの共同開発、車両情報や走行データのセキュアな管理を実現するITインフラの構築などで協力する。 - ブロックチェーンでスマホをクルマの鍵に、アルプスとアルパインの連携で実現
アルプスアルパインは「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、ブロックチェーンを用いたクルマ向けのデジタルキーを展示した。物理的なキーを使わないことで、クルマの貸し借りやカーシェアリングの利便性を向上させる。ブロックチェーンを用いることで、デジタルキーの管理や維持にかかるコストを低減する。 - クルマのスマートキーは今後どのように賢くなるのか
コンチネンタルは、Bluetooth Low Energyとスマートフォンを活用した次世代のクルマの鍵を開発している。ドライバーが乗車しようとして歩いてくるのを識別して解錠したり、ドライバーが誰であるかを認識して乗り込む前にシートの位置やエアコンの設定を自動で行ったりできるようにする。また、スマートフォンがそのままクルマの鍵になる技術も2016年末に向けて開発中だ。 - クルマの鍵を持たずに、必要な時にサービスとしてクルマを使うには
Continental(コンチネンタル)は、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2018」において、生体認証やスマートフォンでクルマを解錠、始動する技術を紹介した。