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東南アジアでのロボティクス事業を拡大、タイに新事務所を開設:工場ニュース
ヤマハ発動機は、東南アジアでのロボティクス事業を拡大するため、タイのナワナコン工業団地に事務所とショールームを新設する。これにより、東南アジア地域での製品供給体制の強化や、新たなサービスの創出を図る。
ヤマハ発動機は2020年3月13日、東南アジアでのロボティクス事業を拡大するため、タイのナワナコン工業団地に事務所とショールームを新設すると発表した。
新事務所は、同社のグループ会社で半導体製造装置を製造、販売するYamaha Motor Robotics Holdings(YMRH)のタイ拠点敷地内に開設する。ヤマハ発動機は、新事務所をアメリカ、欧州に次ぐ東南アジア統括拠点とし、自動車、自動車部品、民生機器、半導体メーカーからの安定した設備需要がある同地域での供給体制を強化する。
また、新事務所にはショールームを開設し、ロボティクス事業の主力製品である表面実装機(サーフェスマウンター)や産業用ロボット、YMRHの半導体製造装置を展示する。
新事務所とショールームの開設により、迅速で的確なプロモーションが可能になり、新規、既存の顧客向けにセミナーやトレーニングを実施できる体制が整う。そこから現地特約店のサービスや営業スキルを強化し、新たなサービスの創出につなげていく。
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