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バイオ研究分野向けに低侵襲の1細胞解析支援装置を発売:医療機器ニュース
横河電機は、バイオ研究分野向けに、ナノピペット技術を利用した1細胞解析支援装置「Single Cellome Unit『SU10』」を開発し、国内で販売を開始した。アメリカやその他の地域でも順次発売する予定だ。
横河電機は2020年3月18日、バイオ研究分野向けに1細胞解析を支援する「Single Cellome Unit(シングルセロームユニット)『SU10』」を国内で発売した。ナノピペットにより、特定の細胞の目的箇所へ遺伝子や薬剤など外来物質を直接注入したり、細胞内物質を吸引したりする。
Single Cellome Unit「SU10」で用いるナノピペットは、先端の外径が数百nmレベルと細胞に比べて非常に小さい。低侵襲性のため、生きた状態での1細胞解析が可能だ。また、従来は熟練の研究員が手作業で行っていた細胞表面の検知や細胞への穿刺、注入、吸引、抜去など一連の動作を自動化した。
細胞を個別に解析する1細胞解析は、創薬研究や個別化医療、再生医療の分野で貢献が期待されている。本製品のナノピペットの技術は、2019年11月アメリカのベンチャー企業BioStingerから横河電機が取得したもの。今後、アメリカやその他の地域でもSingle Cellome Unit「SU10」を順次発売する予定だ。
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