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CEマーキングに適合した完全無瞬断の瞬時電圧低下補償装置、設備稼働率を向上:FAニュース
山洋電気は、CEマーキングに適合した完全無瞬断の瞬時電圧低下補償装置「SANUPS C23A」を発売した。瞬間的な停電や電圧低下が発生した場合も、安定的に電力を補償する。
山洋電気は2020年2月12日、CEマーキングに適合した完全無瞬断の瞬時電圧低下補償装置「SANUPS C23A」を発売した。定格容量50kVAの「C23A503C」、100kVAの「C23A104C」、200kVAの「C23A204C」を展開する。価格はオープン。
SANUPS C23Aは、完全無瞬断となっており、瞬間的な停電や電圧低下(瞬低)が発生した場合も、電力を無瞬断かつ完全な正弦波で供給する。これにより、瞬低の影響を受けやすい装置の誤動作や故障による稼働停止を防いで、工場設備の生産性を向上する。
また、パラレルプロセッシング給電方式(常時インバーター並列方式)を採用したことで、100kVA、200kVAで効率97%を達成。ランニングコストを抑え、環境保護にも貢献する。機器からの高調波電流を抑制し、他の機器への影響を防ぎつつ、力率を約1.0に改善して電力を効率良く利用できるアクティブフィルター機能も備える。
さらに、寿命が長い電気二重層キャパシターを採用し、メンテナンスの手間とコストを削減できる。
ひずみ電流補償は補償率85%以上、2〜20次高調波(100%整流器負荷時)。キャパシター給電への切換時間は0秒(無瞬断)で、瞬低補償時間は1秒以上(定格負荷時)となっている。
低電圧指令、EMC指令、改正RoHS(RoHS2)指令に適合し、欧州やアジアなどのCEマーキングを必要とする国や企業で使用できる。
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