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16人の体温を非接触で同時に検知できるAI顔認証ソリューション:医療機器ニュース
キャセイ・トライテックが、最大16人の体温を同時に検知できる新しいAI顔認識ソリューションをリリースする。AI顔認証と黒体を併用した2眼サーモカメラにより、体温が高い人を非接触で高速、高精度に検知可能だ。
ザインエレクトロニクスは2020年2月21日、グループ会社のキャセイ・トライテックが、最大16人の体温を非接触で同時検知できる新しいAI(人工知能)顔認識ソリューションをリリースすると発表した。リリース時期は同年第1四半期としている。
国内外で新型コロナウイルス感染症が拡大する中、多人数を同時かつ高速に測定して体温の高い人を検知する手法が求められている。同ソリューションは、多数者に対し同時に適用できるAI顔認証ソリューションを、黒体を併用した2眼サーモカメラと共に用いる。
黒体は外部からの放射を全て吸収する性質を持つ仮想的な熱放射体で、サーモカメラと併用することにより、誤差0.3℃以下と高精度の測定ができる。黒体を使用しない方法と比較して、誤差を3分の1程度に抑える。また、マスクを装着した人でも一定以上の顔認識が可能だ。
測定スピードは30〜100ms。最大16人を同時に認識できる。さらには、AIによる同時多数顔認証機能により、人が多く集まる場所での発熱者の認識や追尾、大規模事業所に勤務する人への定期的な体温チェックなどに活用できる。
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