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AI技術を活用した石油製品の在庫管理を開始、国内28拠点の油槽所で製造IT導入事例

出光興産は、NECのAI技術を活用した在庫管理を開始した。共同油槽所含む国内28拠点の油槽所で出荷予測システムによる在庫情報の見える化を図り、油槽所在庫の適正化、業務効率化を進める。

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 NECは2020年2月7日、同社のAI(人工知能)技術を活用した在庫管理を、出光興産が開始したと発表した。共同油槽所を含む国内28拠点の油槽所で出荷予測システムによる在庫情報の見える化を図り、油槽所在庫の適正化、業務効率化を進める。

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内部、外部、マーケット情報を収集、分析して出荷を予測する出荷予測システム(クリックで拡大) 出典:NEC

 出光興産では以前より、AIなどのデジタル技術を活用したサプライチェーンの高度化に取り組んできた。2018年にはNECのAI技術を用いて、青森、八戸、塩釜、福井の油槽所から各地域のサービスステーションや需要家への出荷予測に関する実証実験を実施。出荷実績や原油価格、気象などの情報を基に実証実験を実施し、レギュラーガソリンの出荷実績と2週間予測の誤差を5%程度に収めることに成功した。

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出光興産 貞山塩釜油槽所 出典:NEC

 この実証実験の結果を踏まえ、出光興産はNECのAI技術群「NEC the WISE(エヌイーシーザワイズ)」の1つである「異種混合学習技術」を活用した油槽所の出荷予測および在庫管理システムを構築。今後2020年中に、国内の自社油槽所36拠点と共同油槽所10拠点で、AIによる出荷予測を展開する予定だ。油槽所の油種ごとの出荷数量を予測、可視化することで、サプライチェーンの効率化を目指す。

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