ニュース
ローコード開発ツール評価用のリファレンスモデルの無償提供を開始:組み込み開発ニュース
ローコード開発コミュニティは、ローコード開発ツールの導入を検討中の企業を対象に「ローコード開発リファレンスモデル」の無償提供を開始した。
ローコード開発コミュニティは2020年2月10日、ローコード開発ツールの導入を検討中の企業を対象とした「ローコード開発リファレンスモデル」の無償提供を開始した。
提供される「リファレンスモデル」は、ツールベンダー各社が規定のシステム要件に沿って開発した、実際に動作するシステム。共通のシステム要件定義と、各ツールでの実装版で構成される。実装版のリアルな動作が見られるため、各ツールが持つ特性や方向性をより確認しやすくなる。
システム要件定義として最初に採用されたのは、顧客が指定する記念日に花束を届ける通販事業において、廃棄数量を最小に抑えつつも欠品のない最適解を求める「花束問題」だ。高度な在庫管理を実行するためのデータモデルがまとめられている。
同コミュニティは、モデリングおよびローコード開発ツールを軸としたアジャイル開発方法論の提供を検討しており、アジャイル開発において実効性のあるデファクトスタンダードを確立すべく取り組んでいく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ノンプログラミング開発環境がIoTのエッジとクラウドの相克を解消する
IoT活用を進めていく上で大きな課題になるのが、IoTデバイスなどのエッジ側とクラウド側の間に存在するソフトウェア開発環境の違いだ。この相克を解消するノンプログラミング開発環境に注目が集まっている。 - シーメンスの産業用ソフトとMendixを統合し、企業のデジタル変革を加速する「Xcelerator」
Siemens Digital Industries Softwareは、米国ニューヨークでプレス・アナリスト向けイベント「Siemens Media and Analyst Conference 2019」(2019年9月3〜6日、現地時間)を開催。基調講演に登壇した同社 社長兼CEOのトニー・ヘミルガン氏は「Xcelerate Your Digital Future」と題し、新たな統合ポートフォリオとそれを支える3つのアプローチについて紹介した。 - キヤノンITSと日立のアプリケーション開発基盤が連携、製造業への提案を強化
キヤノンITソリューションズは「第28回 ソフトウェア&アプリ開発展」において、ローコード開発プラットフォーム「Web Performer」と、日立製作所のアプリケーションフレームワーク「Justware」の連携ソリューションを紹介。製造業の基幹システムの作り込みや、IoTを活用したアプリケーションの早期開発などの需要を取り込んでいきたい考え。 - コーディングなしに業務用Webアプリが開発できる、OutSystemsが日本本格進出
OutSystemsジャパンは2019年3月8日、東京都内で記者会見を開き、同社が提供するローコード開発プラットフォーム「OutSystems」の概要と日本市場における事業戦略を説明した。 - ブラックボックスではない故障予知、ISIDがノンプログラミング開発環境で実現
電通国際情報サービス(ISID)は、「第3回スマート工場EXPO」において、故障予知に特化したビッグデータ分析プラットフォーム「PDX」を展示した。同月から本格展開を始めている。 - 競合製品と同等の機能をより安価に、ノンプログラミングで簡単ARマニュアル作成
スマートスケープは、製造業や建設業におけるメンテナンス業務や教育などを支援するAR(拡張現実)マニュアル作成サービス「REFLEKT ONE」と、AR遠隔作業支援サービス「REFLEKT Remote」に関する体験会を開催した。