LMガイドの予兆保全サービス、食品産業向けで人気:日本ものづくりワールド 2020
THKは「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第24回 機械要素技術展(M-Tech)」に出展し、2020年1月から出荷を開始している製造業向けIoTサービス「OMNIedge」をアピールした。
THKは「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第24回 機械要素技術展(M-Tech)」に出展し、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」をアピールした。
LMガイドの状態監視と予防保全を実現
THKが展開する「OMNIedge」は、多くの機械で使用されているLMガイドの稼働情報をいつでもどこでも取得可能とし、そのデータを分析することで予兆保全などを実現できるSaaS型サービス基盤である。LMガイドの損傷状態をデータとして取得する「THK SENSING SYSTEM」を土台とし、シスコのエッジコンピューティングルーター、NTTドコモのLTE通信、CTCによるIoTシステム構築のノウハウを組み合わせることにより構成されている。2020年1月に出荷が始まり本格展開を開始したところだ(※)。
(※)関連記事:既に37社が導入予定、THKが月額8000円の「LMガイドの予兆保全」サービスを開始
ここまでの手応えについてTHK IOTイノベーション本部 アカウント営業部 OMNIedgeセクションの高野祐輔氏は「本格的に全国展開を開始した。専門の営業部門なども立ち上がり、全国の製造業を回っているところだ」と語る。
「OMNIedge」は2018年10月の発表後はトライアルユーザーを募集し先行導入を進め、51社でトライアルを実際に行ったという。その際はさまざまな業界からの応募があったとしているが、出荷後の提案では「自動車部品など自動車産業が多いことは変わらないが、食品関連産業からの関心が予想以上に高いと感じている。食品関連産業では動作部に不具合があった際に異物混入が発生し大きな問題となることがある。こうした状況を避けるために予防保全を行いたいというニーズが強い」と高野氏は感触について述べる。
また、今後のテーマとしては「営業活動強化により導入企業を増やすということはもちろんだが、月額課金制のサブスクプションモデルであるので、継続利用を増やすというのが大きなポイントとなる。ユーザーに役立つ価値を見つけて素早くそれをサービスに落とし込み、価値を高めていくサイクルを作りたい」と高野氏は語っている。
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