現場の「しまった」を共有、月間2万円で不具合を簡単に管理できるアプリ:日本ものづくりワールド 2020
アスプロスは「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第31回 設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展し、不具合情報共有アプリ「シマッター」をアピールした。
アスプロスは「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第31回 設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展し、不具合情報共有アプリ「シマッター」をアピールした。
現場の不具合を簡単に共有し管理
アスプロスが展開する「シマッター」は、不具合情報を共有できるクラウドサービスで、iPhoneやiPad、Androidなどのスマートフォン端末やタブレット端末からアプリとして使用できる。
製造現場の不具合の管理は、いまだに個々の作業者の記憶に頼ったり、紙に記入する形で残したりするケースが多い。しかし、人手によるもののために抜け漏れがあったり、書き間違いがあったり、正確に管理できているとはいえない場合が多かった。「シマッター」を活用することで、不具合やミスが発生した時にその場ですぐに情報を共有し、記録として残すことができ、不具合の分析や原因の根治などに活用できる。
アスプロスはもともとプロジェクト管理のコンサルティングやシステム開発などを行っていたが、これらの取り組みの中で製造業と関わっていくうちに、不具合管理がうまくできていない状況に気付き、簡単に使えるアプリとして「シマッター」の開発を行った。開発に際しては「とにかくシンプルで簡単に作ったことがポイントだ。また、不具合というネガティブなイメージを取り去り『明るく共有する』ということを目指して、緑を基調とした明るいインタフェースとした」とアスプロス シマッター事業部 コンサルタントの川端恭子氏は述べている。
価格は初期セットアップ費用が20万円で、15人までの小規模チームでの利用が月間1万9500円となる。50人までのベーシックプランは月額4万円、100人までのプロフェッショナルプランは月額5万円である。既に製造業での導入企業が数多くあるというが、導入企業は「中小企業から大手企業までさまざまだ。大手企業でも一部門から導入するようなケースがある」(川端氏)としている。
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