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金属フィラメントに対応した3Dプリンタの“日本限定モデル”が10万円以下でTCT Japan 2020(2/2 ページ)

FLASHFORGEと同社の日本総代理店であるApple Treeは「TCT Japan 2020」に出展し、金属フィラメントに対応したデスクトップタイプのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Adventurer3X」の展示デモを披露した。

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「Adventurer3X」専用のスライサーも用意

 スライサーは、Adventurer3Xのために新たに用意した「FlashXPrint」を提供する。造形方向の最適化や内部構造の変更(ハニカム構造)、サポート生成、材料の使用量の見積などが行える。さらに、モデルの移動/回転、部分カット、スケール変更といった基本機能も備える。「従来機種では『FlashPrint』というスライサーが提供されていたが、FlashXPrintは金属フィラメントおよび0.3mmの小径ノズルに最適なパラメータ設定がなされており、高品質で安定した造形を支援する」(説明員)。

脱脂や焼結をサービスとして提供する準備も

 さらに、今回のAdventurer3Xの販売開始に併せ、Apple Treeは金属フィラメントを用いた造形物の脱脂、焼結といったプロセスを代行するサービスの提供準備を進めているという。

造形サンプル(1)造形サンプル(2) 金属フィラメントを使用した造形サンプル。形状にもよるが、金属フィラメントで造形したパーツの焼結後の収縮率は、XY方向で12〜13%、Z方向で25〜30%程度だという [クリックで拡大]

 「脱脂や焼結といった後加工をするためには非常に高額な装置が必要になる。Adventurer3Xの価格帯の製品を購入するユーザーに、そこを負担させるのは現実的ではない。現在、海外工場で脱脂、焼結といったプロセスの検証を進めているが、ユーザーの大切な造形物をお預かりすることになるため、日本国内の工場で対応できる体制を準備したい考えだ。最初はスモールスタートで始めて、サービスレベルを向上させてから一気に展開させたい。1パーツ5000円以内で対応できればと考えている」と説明員は述べる。

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