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血管内治療支援ロボットの先進企業を買収:医療機器ニュース
Siemens Healthineersは、低侵襲治療を目的としたロボットシステムの開発、製造、販売を手掛けるCorindus Vascular Roboticsを買収した。今回の買収により、高精度な画像技術とロボット支援による、低侵襲治療が可能になる。
Siemens Healthineersは2019年12月9日、Corindus Vascular Robotics(コリンダス)を買収したと発表した。合意に基づき、コリンダスの全株式を総額約11億米ドル(約1200億円)で取得。買収後もコリンダスは独立した法人として存続するが、Siemens Healthineersのアドバンストセラピー事業本部の1事業として再編される。
コリンダスは、米国のボストンを拠点とし、低侵襲治療を目的としたロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。同社のロボットシステム「CorPath GRX」は、アメリカFDA認証と欧州CEマークを取得した唯一の心臓・中心循環系用カテーテル操作システムになるという(2019年10月現在)。
今回の買収により、CorPath GRXとSiemens Healthineersの血管撮影装置を併用し、高精度な画像技術とロボット支援による低侵襲治療が可能になるとしている。また、将来的には、AI(人工知能)ソリューションとの融合も見込んでいる。
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