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実現近づく“未来の技術”、2020年は航空機電動化の動向に注目モノづくり総合版メルマガ 編集後記

クルマとは違ったロマンが飛行機にはありますよね。

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 この記事は、2019年12月5日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


実現近づく“未来の技術”、2020年は航空機電動化の動向に注目

 時がたつのは早いもので、2019年も残り1カ月を切りました。来年2020年は数字の語呂もよく、なんだか節目の年になるなと勝手に感じています。“未来の技術”に関するお披露目も多く予定されており、私たちメディアの人間は忙しい1年となりそうです。

 “未来の技術”の筆頭格である空飛ぶクルマも、2020年から本格的な展開が始まりそうです。空飛ぶクルマを開発する日本の有志団体CARTIVATOR/ベンチャー企業SkyDriveは、2020年7月に空飛ぶクルマ「SkyDrive」の有人デモフライトを予定しています。東京オリンピック・パラリンピックでのお披露目も視野にあるといい、実現が待ち遠しいところです。

 また、従来の航空機における電動化技術も2020年に新たなフェーズへ入ります。イスラエルの航空機メーカーEviation Aircraftの純電動機「Alice」が2020年に初飛行するとみられ、実現すると9人搭乗できるコミューター機クラスで初の事例となりそうです。Aliceは2022年の市場展開を目指し、2021年の型式証明取得に向けて開発が進められています。

 同機は一般的なチューブ&ウイングの機体形状を採用しつつも、両主翼端にモータープロペラを搭載。機体後部にはBLI(Boundary Layer Ingestion:境界層吸い込み。胴体の境界層を吸い込み、摩擦抵抗を抑制する)および緊急用のファンモーターも装備しています。機体構造のほぼ全てが複合材料で構成されており、FAR(米国連邦航空規則) Part 23に適合する小型航空機で初となる、全システムのフライバイワイヤ化を実現したとします。

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