ニュース
深層学習ベースの高度なマシンビジョン技術を持つ企業を買収:製造マネジメントニュース
Cognexは、深層学習ベースの画像検査ソリューションを開発する韓国SUALABを買収した。同社の技術が加わることにより、深層学習技術が強化され、成長市場であるアジアを中心とした市場展開に貢献する。
Cognexは2019年10月16日、深層学習ベースの画像検査ソリューションを開発する韓国SUALABを買収したと発表した。
SUALABは工業用アプリケーション向けの深層学習を活用したビジョンソフトウェアを開発している。同社の技術が加わることにより、Cognexにおける深層学習技術が強化され、成長市場であるアジアを中心とした市場展開に貢献する。
従来、生産現場では多くの人数を投入して、目視によって電子部品やサブシステムなどに傷や欠陥がないか検査している。今回の買収によって、今後は深層学習ベースのマシンビジョンによる低コストかつ信頼性の高い方法での検査が可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 深層学習とルールベースの両方で外観検査、キヤノンITSがマシンビジョンを提案
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」において、キヤノンのマシンビジョンシステムを用いた外観検査ソリューションのデモを2種類披露した。 - ファナックとPFNが深層学習でキズ検査にも取り組む、バラ積み取出しは準備万端
ファナックは、「2017 国際ロボット展(iREX2017)」において、Preferred Networks(PFN)と共同開発しているディープラーニング(深層学習)技術の最新成果を披露した。 - MATLABが深層学習関連機能を拡充、NVIDIAの「GPU Cloud」にも対応
MathWorks Japanはモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン「R2018b」で強化した深層学習(ディープラーニング)関連の機能について説明。MATLABが、NVIDIAのGPUに最適化された深層学習関連ソフトウェアのコンテナレジストリ「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」に対応したことも発表した。 - 韓国AIベンチャーの挑戦、少ない学習データで金属部品の外観検査精度99%を実現
韓国のAIスタートアップ企業であるSkelterLabsが、独自に開発したAIエンジンを柱に、日本国内での事業展開を見据えた活動を開始した。「2019 Japan IT Week 春 後期」にも出展し、韓国企業などに採用されている同社の技術を紹介。製造業をはじめAI活用を模索する日本企業に向けて、積極的に提案を進めて行く考えだ。 - 自動車やロボット工学向けツールを追加したモデルベース開発環境の最新版
MathWorksは、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン「Release 2019b」を発表した。AI、ディープラーニング、自動車、ロボット工学向けの機能を追加している。 - PFNが全自動お片付けロボットで示した可能性、2020年投入の開発ツールで具現化
ベンチャー企業のPreferred Networks(PFN)は、「CEATEC JAPAN 2018」において、散らかった部屋の中のさまざまなモノを片付ける「全自動お片付けロボットシステム」を披露した。現在同社で開発を進めているパーソナルロボットシステムの技術デモとなる。