ニュース
川崎重工業がAI分野で米スタートアップと提携:製造マネジメントニュース
川崎重工業はAIソフトウェア開発を手掛ける米OSAROとの提携を発表した。AI分野におけるオープンイノベーションを積極的に推進し、社外の優れた知見を取り入れることで、製品やサービスの開発を加速させる。
川崎重工業は2019年10月7日、AI(人工知能)ソフトウェア開発を手掛ける米OSAROとの提携を発表した。AI分野におけるオープンイノベーションを積極的に推進し、社外の優れた知見を取り入れることで、製品やサービスの開発を加速させる狙い。
OSAROは先進的なAIソフトウェアの開発技術を持つ、アメリカのスタートアップ企業。産業用ロボット向け自律制御ソフトウェアなどを開発しており、画像認識やモーション制御を行うAI適用ノウハウに強みを持つ。
これまで両社は共同で、川崎重工業製のロボットにOSAROが開発したAIを適用する可能性について概念実証を行ってきた。今回の提携により共同開発を本格化する。
また、環境認識や動作・経路計画、操作判断などのAI適用ノウハウを蓄積することで、輸送システムやエネルギー分野などの自社製品の自動化を目指すとしている。
関連記事
- 2020年の手術ロボットは赤血球を直接扱える!?
川崎重工とシスメックスの合弁企業・メディカロイドは、「未来医XPO’15」において、2019〜2020年を目標に開発を進めている手術ロボットのイメージデモを披露した。 - 機械は人の仕事を奪わない、“人とロボットがともに働く現場”が拡大へ
2016年は人工知能関連技術が大きな注目を集めて「機械が人間の仕事を奪う」という議論が大いに盛り上がりを見せた。こうした一方で2017年には「現場」において、こうした動きと逆行するように見える「人とロボットが協力して働く世界」が始まりを迎える。 - 複雑な構造のCNNでも演算量を80%削減、認識精度の劣化も約1%に抑える
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と沖電気工業は2019年9月9日、多様な分岐と合流のある構造のCNN(畳み込みニューラルネットワーク)モデルにおいて、精度を維持しつつ演算量を低減する新たなモデル軽量化技術を開発したと発表した。 - 独の医療機器メーカーと手術支援ロボット開発において業務提携を締結
メディカロイドは、KARL STORZと手術支援ロボット開発に向けた業務提携について基本合意書を締結した。両社の強みを生かし、安心して使える手術支援ロボットを国内外の医療現場に提供することを目指す。 - 川崎重工とシスメックス、手術支援ロボットを本格開発
川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイドが、医療用ロボットの本格開発に着手する。手術支援ロボットを2019年度に販売開始する計画だ。 - プラント巡回防爆ロボットの走行試験を実施
三菱重工業はJXTGエネルギーと共同で、防爆性能を持つプラント巡回ロボット「EX ROVR(エクスローバー)」のプロトタイプ機による走行試験を実施した。複数フロア自律巡回走行、各種搭載センサーを使ったデータ取得などが試験された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.