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独の医療機器メーカーと手術支援ロボット開発において業務提携を締結:医療機器ニュース
メディカロイドは、KARL STORZと手術支援ロボット開発に向けた業務提携について基本合意書を締結した。両社の強みを生かし、安心して使える手術支援ロボットを国内外の医療現場に提供することを目指す。
メディカロイドは2018年10月4日、KARL STORZと手術支援ロボット開発に向けた業務提携について基本合意書を締結した。
これにより、メディカロイドが開発する手術支援ロボットに、KARL STORZの画像システムや外科用デバイス、外科領域の知識を連携。近年関心が高まっている予防医療や個別化医療での貢献が期待される手術支援ロボットの開発に取り組む。
メディカロイドは、ロボット技術を有する川崎重工業と、医療分野に精通したシスメックスが2013年に設立した合弁会社で、2015年から手術支援ロボットを開発している。
一方、内視鏡技術において業界をリードするKARL STORZは、70年以上にわたり、高度な低侵襲手術向け製品の設計や製造・販売を手掛けてきた。
両社は、連携による相乗効果で、安心して使える手術支援ロボットを国内外の医療現場に提供し、医療の発展に寄与するとしている。
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