労働生産性の向上に向けて、社員の肩こり対策の実証研究を開始:医療機器ニュース
オムロン ヘルスケアとバックテックは、低周波治療器「HV-F013」と肩こり・腰痛対策サービス「ポケットセラピスト」を使用した実証研究に向け、導入効果検証を希望する協力企業の募集を開始した。
オムロン ヘルスケア(オムロン)とバックテックは2019年9月19日、オムロンの低周波治療器とバックテックの肩こり・腰痛対策サービス「ポケットセラピスト」を用いた実証研究を開始すると発表した。第1弾として、肩こり対策の実証研究に取り組む。3カ月以上の慢性肩こりに悩む社員がこれらを使用し、その導入効果の検証を希望する協力企業を同日より募集する。
募集期間は同年9月30日まで。検証期間は3カ月間だ。使用する低周波治療器は、小型の「HV-F013」。また、ポケットセラピストは、企業の生産性向上やメンタルヘルス対策を目的としており、オンライン健康相談を基軸としている。評価結果は、バックテックから協力企業の健康経営担当者にフィードバックする。
肩こりと腰痛は、生産性を低下させる3大要因のうちの2つを占めるという調査結果がある。近年、健康経営に取り組む企業は増加しているが、その投資効果は見えづらく、評価や効果検証が課題になっていた。また、ストレッチセミナーなどによる肩こり・腰痛への対策は、時間的・地理的に制約があり、単発で終わるなどの課題もあった。今回の実証研究は、肩こり対策の実施効果を最新の科学知見に基づいて検証でき、社員も手軽に取り組めるとしている。
両社は今後、第2弾として腰痛対策の実証研究も予定している。併せて、労働生産性の向上効果を認められるサービス開発を進め、健康経営を目指す企業を支援するとしている。
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