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いよいよ本格化する5Gの展開、ドコモが5Gプレサービスを開始製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

NTTドコモは2019年9月18日、同月20日から5Gプレサービスを開始すると発表した。2020年春から開始予定の商用サービスと同じ環境で5Gを体験でき、5G活用ビジネスの展開が加速する期間と位置付ける。同社社長の吉澤和弘氏は「5Gが新しい生活や社会への扉を開く」と意気込む。

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5Gがデザインコラボレーションの可能性を広げる

 同発表会では、ワコム社長兼CEOの井出信孝氏が登壇し、5Gを用いたNTTドコモとの協創事例を紹介した。漫画家やデザイナー、設計者といったプロフェッショナルに向けてペンタブレットなどの創作ツールを提供するワコムだが、2Dの画面から3D環境での創作や、遠隔地にいる複数のデザイナーによる共同創作、創作物のネットワークを通じた安全なディストリビューションといった顧客ニーズの多様化に直面しているという。そこで、同社はNTTドコモと共同で、セキュリティと著作権を担保したクリエイティブサービスや、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などXR(Extended Reality)空間上での描画を実現する新たなインプットデバイスの開発を進めていると明かした。

 また、自動車産業におけるXR活用の取り組みも紹介。自動車のデザイン業務では、クレイモデル製作など足の長いワークフローをこなす必要がある。そこで、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とデジタルペンを利用することで、XR空間上においてデザインワークフローを革新できるという。遠隔地のデザイナーともデザインコラボレーションが実現できることや、XR空間で作成したモデルをペンタブレットによって2D環境で精緻に修正することなどメリットを挙げた。井出氏は「ドコモの遅延がないセキュアな5Gネットワークで、より自由な創作環境を提供する」と語った。


自動車デザイン業務におけるXR活用例(クリックで拡大)
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