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プライベートLTEとローカル5Gを容易に、仮想ソフトウェア基地局で実現製造業IoT

ウインドリバーは「WIND RIVER TECHNOLOGY FORUM JAPAN 2019」において、プライベートLTEやローカル5Gを容易に実現できる仮想ソフトウェア基地局を展示した。

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仮想ソフトウェア基地局の構成
仮想ソフトウェア基地局の構成(クリックで拡大) 出典:富士通

 ウインドリバーは2019年7月30日、東京都内で開催したユーザーイベント「WIND RIVER TECHNOLOGY FORUM JAPAN 2019」において、プライベートLTEやローカル5Gを容易に実現できる仮想ソフトウェア基地局を富士通と共同で展示した。

 製造業のIoT活用に向けた無線通信ネットワークとして、企業や組織が単独で携帯電話通信網を利用できるプライベートLTEやローカル5Gへの注目が高まっている。ただし、対応する基地局の開発にはコストがかかる上に、進化する通信技術に対応していく柔軟性を持ち合わせる必要がある。

 両社が提案する仮想ソフトウェア基地局は、プライベートLTEやローカル5Gの基地局を汎用ハードウェアとソフトウェアで実現したものだ。これにより、病院や工場、オフィス、店舗など、さまざまな場所や用途に特化した基地局を展開しやすくなる。

 展示した仮想ソフトウェア基地局のサーバは、汎用ハードウェアは富士通のサーバ「PRIMERGY RX2540」を用い、ソフトウェア基盤にはウインドリバーのクラウド向け仮想化プラットフォーム「Titanium Cloud」を採用。その上層に、コアネットワークとなるEPCや基地局ソフトウェアを組み込んでいる。このサーバと市販品のRFユニットをつなげ、イーサネットケーブル経由で(無線通信を使わないのは電波法対応のため)、ユーザー端末となる市販のスマートフォンに映像を配信するデモを実施した。

ウインドリバーと富士通が展示した仮想ソフトウェア基地局
ウインドリバーと富士通が展示した仮想ソフトウェア基地局。富士通の汎用サーバの上に、市販品のRFユニットと、映像配信先となるスマートフォンが載っている(クリックで拡大)

 「基地局機能を分散配置するMEC(モバイルエッジコンピューティング)にも対応しており、多くの引き合いがある。今後は顧客の実証実験に参加するなどして、ニーズを取り込んでいきたい」(ウインドリバーの説明員)という。

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