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既存バルブに取り付け可能なスマートバルブの販売で提携:スマートアグリ
笑農和とマサル工業は、既存バルブに取り付け可能な農業向けスマートバルブの販売で提携する。マサル工業が、同社の既存バルブに連結可能な笑農和のスマートバルブ「paditch valve 01」の販売代理店となる。
笑農和とマサル工業は2019年8月29日、農業向けスマートバルブの販売で協業すると発表した。笑農和が新規開発したスマートバルブ「paditch valve 01(パディッチバルブゼロワン)」を、マサル工業が販売代理店として販売。両社共同で、全国の農業従事者や土地改良区、自治体などへ販売、導入支援、保守サポートに取り組む。
paditch valve 01は、既存のバルブに取り付けが可能で、遠隔操作や自動制御によって水田の水位管理を省力化できる。専用のアタッチメントを利用することで、マサル工業の農業用給水栓「MH型フィールドバルブ(対応サイズ50φ、75φ)」に連結し、そのバルブを容易にスマート化できる。
同年9月1日よりpaditch valve 01の設置可否を診断する現地事前調査を無料で受け付け、同年11月より先着順で申し込み受け付けを開始する。単体価格は4万9800円(税別)で、最低5セット以上から販売する。水田センサー、LPWA基地局、アプリケーション利用料を含めたセット価格は未定。同社では、2020年度に500台の販売を見込む。
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