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ウェアラブル電子制御冷暖房装置搭載のジャケットを開発:ウェアラブルニュース
クラレとWINヒューマン・レコーダーは、ウェアラブル電子制御冷暖房装置を搭載したジャケットを共同開発した。環境温度に対して約−5〜−15℃の冷却機能を持ち、体だけを効率的に冷やしたり暖めたりできる。
クラレは2019年8月29日、WINヒューマン・レコーダーと共同で、ウェアラブル電子制御冷暖房装置を搭載したジャケットを開発したと発表した。スポーツ衣や極暑対策衣、老人介護衣、屋外作業衣、救助隊作業衣などの用途を見込む。2020年夏からの試験販売を目指す。
今回開発したジャケットは、建物や自動車などの空間全体ではなく、体だけを効率的に冷やしたり暖めたりできる。環境温度に対して約−5〜−15℃の冷却機能を持ち、約2〜4時間可動する。
ジャケットの表層にはクラリーノを、裏地にはダブルラッセルを使用。Tシャツの上からの着用を想定している。適度なクッション性と伸縮性を備え、幅広い場面で着用できる。
搭載したウェアラブル電子制御冷暖房装置は、血液の流れが集中する頸部を冷暖することで、体温を適切にコントロールする。制御デバイスは、冷暖機能を持つ半導体のペルチェ素子と、腰または背中に装着するラジエータ部、バッテリー部、コントローラー部から構成。頸部表面温度を適温範囲で設定可能で、過冷却と低温熱傷を防止する。
今後、並行して、導電性繊維や導電性を付与した導電タイプの面ファスナー「マジックテープ」を使用したジャケットの設計にも取り組んでいく予定だ。
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