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サイズや数量を選ぶだけ、設計から金型製作まで全て“定価”の受託開発サービス:メカ設計ニュース
テクノラボは、IoT機器を開発するスタートアップ企業に向けて、プラスチック筐体のデザインから金型製作に至るまでの各工程を“定価制”で受託開発するサービス「受託開発 全て定価制!」を2019年9月から開始すると発表した。
テクノラボは2019年8月23日、IoT(モノのインターネット)機器を開発するスタートアップ企業に向けて、プラスチック筐体のデザインから金型製作に至るまでの各工程を“定価制”で受託開発するサービス「受託開発 全て定価制!」(仮)を同年9月から開始すると発表した。
同サービスは、「エレクトロニクス」「ソフトウェア」「メカ/デザイン」という製品開発における3要素のうち、最も価格が不透明で分かりづらいとされるメカ/デザインに関する全ての開発費用を定価で対応するもの。プラスチック筐体の設計、試作、金型製作、量産に対応し、スタートアップ企業によるIoT機器の製品化を支援する。
サービスの対象となるスタートアップ企業は、同サービスが提示する製品開発ガイド(定価表)を基に、サイズ、数量といったシンプルかつ明瞭な要素を選択するだけで、簡単に必要費用を割り出すことができる。そのため、スタートアップ企業は自身の資金配分を事前に計画できるようになり、製品開発に対して効果的なリソース投入が可能となる。
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