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3Dプリンタを活用して写真からオリジナルの胸像を製作:3Dプリンタニュース
メルタは、3Dスキャンと3Dプリンタを活用した「オリジナル胸像」の販売を開始した。「銅像風」「粘土像風」「金、銀メッキ風」の3種類から選択でき、3Dプリントの原型に手作業による塗装を施す。
メルタは2019年8月6日、3Dスキャンと3Dプリンタを活用した「オリジナル胸像」の販売を開始したと発表した。1個から作成でき、サイズは3種類、データ作成方法は2種類から選択できる。価格は13万5000円〜26万円(税別、送料込み)となる。
注文から約1カ月という短い納期で、かつ手作業で作る既存の胸像製作サービスに比べて高品質な胸像を安価に製作できる。
前後左右4枚の写真を使用して3Dモデリングを行い、オリジナルの胸像を製作する。3Dスキャンを使った、より高品質なモデリングにも対応している。首から下のポーズや服装、装飾品の指定にも無料で対応しており、台座やプレートもオリジナルデザインを指定できる。
仕上がりは「銅像風」「粘土像風」「金、銀メッキ風」の3種類から選択でき、3Dプリントした原型にプロの手によるリアルな塗装を施す。3Dプリント前にデータを確認できるため、仕上がりイメージとのギャップを減らすことができる。
また、顔が彫られた岩のミニチュア像「英雄の岩」も用意。アメリカの大統領の顔が刻み込まれたラシュモア山のように、歴代の功労者やチームメンバー全員をたたえられる記念品が製作できる。
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