処理性能が従来機の3倍以上に向上した、高性能タッチパネルPC:FAニュース
コンテックは、高性能タッチパネルPCの新製品「パネルコンピュータ XPT-T1000」シリーズの受注を開始した。従来製品比3倍以上の処理能力を持つCore i7-7600Uと8Gバイトのメモリを搭載し、省電力ながらも高い演算、描画能力を発揮する。
コンテックは2019年7月30日、第7世代インテルCore i7 プロセッサ(Kaby Lake U)を搭載した、高性能タッチパネルPC「パネルコンピュータ XPT-T1000」シリーズの受注を開始した。
XPT-T1000シリーズには、12.1インチタイプの「XPT-T1000LX」と15インチタイプ「XPT-T1000HX」の2モデルがある。従来製品比3倍以上の処理能力を持つCore i7-7600Uと、8Gバイトのメモリを搭載し、省電力ながらも高い演算、描画能力を発揮する。CPUは、安定供給できるEmbeddedタイプを採用している。
両タイプとも、耐久性に優れた5線式抵抗膜タッチパネルを採用。同パネルは動作寿命が3600万回と長寿命を誇る。
拡張インタフェースとして、DVI-D、DisplayPortを1つずつ、1000BASE-TとUSB2.0を2つずつ、USB3.0は4つ、シリアル(RS-232C)を2つ搭載する。また、スロットイン方式の2.5インチSATAディスクスロットを2スロット搭載する。
さまざまな電源環境で使用できるよう、10.8-31.2VDCのワイドレンジ電源に対応。別売りのACアダプターを用いれば、100-240VACの電源環境でも使用できる。
同シリーズは、組み込み用途に適した設計となっている。選択式OSのWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCプリインストールタイプでは、OSのライトフィルター機能を使用して、記憶装置への不要な書き込みを禁止できる。また、CPUファンを廃したファンレス設計により、ホコリや異物の侵入を心配する必要がない。加えて、経年劣化する部品の使用を極力抑えることにより、保守点検業務の負担を大幅に軽減する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーが追い風に、産業用PCは工場内IoTの基盤となるか
工場内でIoTなどを活用し最適な生産を実現する「スマートファクトリー」への関心が高まっている。その基盤としてあらためて導入が広がっているのが産業用PCだ。従来は専用機器を活用することが多かった工場内だが、ネットワークや異システム間連携が必須となる中、産業用PCの「オープン性」があらためて注目を集めている。 - 工場にしなやかさをもたらす、産業用PCの真価とは〔前編〕
産業用コンピュータの歴史の中で、産業用PCにスポットを当てて解説していきます。まず〔前編〕で現在に至る歴史とその背景を、〔後編〕で産業用PCの製品特徴と使われる分野、これからの方向性などについて紹介します。 - IEC 61131-3とPLCopenの目的とは
生産ラインに欠かせないPLC。そのPLCのアプリケーション開発効率化に役立つ国際規格「IEC 61131-3」およびそれを推進する「PLCopen」という組織をご存じでしょうか。本連載ではIEC 61131-3とPLCopenについて分かりやすく解説します。 - Motion Control FBの共通仕様と単軸の位置決め制御
PLCのモーション制御プログラム開発に貢献する「PLCopen Motion Control FB」。本連載ではMotion Control FBについてより深く掘り下げ、解説していく。第1回は共通仕様と単軸の位置決め制御について取り上げる。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。