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経産省がデジタル変革の指標を公開、企業に自己診断促す:製造マネジメントニュース
経済産業省は、デジタル経営改革のための評価指標「DX推進指標」を公開した。各企業がデジタル経営改革の推進に対する簡易的な自己診断を行うことを目的とする。
経済産業省は2019年7月31日、デジタル経営改革のための評価指標「DX推進指標」を公開した。各企業が、デジタル経営改革の推進に対する簡易的な自己診断を行うことを目的としたものだ。
同指標は、2018年9月に発表した「DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開〜」における指摘事項などを踏まえ、経営者および社内関係者がデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた現状や課題に対する認識を共有し、行動につなげるための気付きの機会を提供するために策定された。
経営幹部をはじめ事業部門、DX部門、IT部門などが議論しながら回答することを想定しており、「DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標」(DX推進の枠組み、および同取り組み状況)と、「DXを実現する上での基盤となるITシステムの構築に関する指標」(ITシステム構築の枠組み、および同取り組み状況)の2つから構成されている。
各社が実施した自己診断結果を第三者の中立組織に提出することで、収集した全体データに基づいたベンチマークを作成でき、他社との比較から自社の取るべき行動に関する理解を深められる。
加えて、DX推進についての取締役会が果たすべき役割の重要性を踏まえ、同会においてより活発にDXに関する議論が交わされることを目的とした「DX推進における取締役会の実効性評価項目」の取りまとめも同時に行った。
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