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顧客のDX実現を全てサポート、富士通がデータ×AIを描く製造ITニュース

富士通は2019年5月14日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現をデータとAI(人工知能)活用で支援するプロセスとフレームワーク「Design the Trusted Future by Data × AI」を発表した。同プロセス・フレームワークを用いたサービス提供は2019年7月にグローバル展開を開始する予定だ。

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 富士通は2019年5月14日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現をデータとAI(人工知能)活用で支援するプロセスとフレームワーク「Design the Trusted Future by Data × AI」を発表した。同プロセス・フレームワークを用いたサービス提供は2019年7月にグローバル展開を開始する予定だ。


富士通の渡瀬博文氏

 データが生み出す価値は企業活動に欠かすことができない存在となりつつある。同日に開催された記者会見に登壇した、富士通でAIサービス事業本部長 兼 データ利活用推進室長を務める渡瀬博文氏はデータから生み出される価値を定義した「DIKW(Data, Information, Knowledge, Wisdom)モデル」を引用し、「個々のデータは価値をなさず、データは集合することで価値をもたらす」と語る。

 また、企業経営において目的志向の重要性が高まりを見せているとし、実現を目指す目的を定め、これに応じて活用すべきデータの種類と活用手段を検討すべきと指摘した。

左:DIKWモデルのイメージ 右:企業経営における目的志向の高まりを示す調査結果(クリックで拡大) 出典:富士通

 そのためには、「いかに多くの信頼性あるデータを収集して有効な分析を行うかが重要だ」(渡瀬氏)。このようなデータの利活用シーンでは高度な分析能力を持つAIの活用が不可欠となっているが、ビジネスの現場でAIが活用段階にある企業は少ない。また、多くの企業がAI活用をPoC(概念実証)レベルから進めることができていないとする。

 「Design the Trusted Future by Data × AI」は顧客が抱えるこれらの課題を解決し、顧客の目的志向型ビジネス確立に向けて考案されたプロセスとフレームワークだ。

 同プロセスでは、仮説設計や目的明確化といった上流段階から、データにより得られた知見を用いてどのようにビジネスの価値定着化を目指すかといった下流段階に至るデータ活用の全フェーズをカバーする。プロセスの各フェーズで得られた知見は蓄積され、全フェーズの改善に活用される。

 同フレームワークでは、目的志向型ビジネスの確立に最適なサービスや製品、先端技術をラインアップし、顧客のDX実現を支援する。顧客は必要なソリューションを選択、カスタマイズすることができ、ヘルスケア、セキュリティ、リーガルといった各分野に特化したデータ利活用サービスなど、グローバルで実績のあるソリューションを活用できるとする。


「Design the Trusted Future by Data×AI」のイメージ図(クリックで拡大) 出典:富士通

 事業展開の目標として、今後5年間で全プロセスを適用したプロジェクトを100件、個別サービス、製品、先端技術の提供件数を3000件目指すとする。また、事業運営として、プロセスの上流工程を担うプロデューサー機能を中心として3000人規模の人員拡充を目指す他、50社のパートナー企業と協業、富士通から3社の社内スタートアップ輩出を行うとした。


「Design the Trusted Future by Data×AI」における事業運営目標(クリックで拡大) 出典:富士通

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