「Fusion 360」のジェネレーティブデザイン機能を使ってみよう:はじめてのジェネレーティブデザイン(1)(4/4 ページ)
オートデスクの3D CAD/CAM/CAEソリューション「Fusion 360」に搭載されているジェネレーティブデザイン機能を活用し、“はじめてのジェネレーティブデザイン”に挑戦する。第1回は「『Fusion 360』のジェネレーティブデザイン機能の使い方」について取り上げる。
ジェネレーティブデザインの計算に必要な費用(コスト)
費用も重要な要素です。Fusion 360はクラウドベースのCAD/CAM/CAEシステムとなっていますので、使いたい人が、利用する分だけ「クラウドクレジット」を消費することで、ジェネレーティブデザインの計算が可能です。ジェネレーティブデザインを使おうと思ったとき、システムに何百万円、何千万円もかかってしまうと、なかなか気軽に使えませんが、Fusion 360では、クラウドクレジットを支払うことで安価で簡単に利用できます。
以下、クラウドクレジットについてまとめておきます。
- クラウドクレジット−100パック:1万7280円(税込み)
- ジェネレーティブデザイン
計算1回:25クレジット
STL or スカルプトデータへのエクスポート:100クレジット
さて、今回は「『Fusion 360』のジェネレーティブデザイン機能の使い方」を中心に解説しました。繰り返しになりますが、最新のコンピュータを利用した3Dデータ作成を、誰でも簡単に始められることをご理解いただけたかと思います。
次回は「電動RCカーのバンパー部品」をジェネレーティブデザインで設計していく方法をご紹介します。お楽しみに! (次回に続く)
筆者プロフィール
濱谷健史(はまたに たけし)
1982年京都生まれ。株式会社VOST 技術本部長。3D CAD/CAMベンダーで製造業向けにコンサルティングの経験を積んだ後、メーカーで新規事業の立ち上げに従事。3D CADを利用した機構設計や、マシニングを使った部品加工をしていた経験を生かし、現在はFusion 360を広めるための講演活動や、法人向けにテクニカルコンサルティングなどを行っている。
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