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“止まらない”板金工場を描く三菱電機、AI搭載レーザ加工機と自動仕分け機でMF-Tokyo2019(2/2 ページ)

三菱電機は、「プレス・板金・フォーミング展 MF-Tokyo2019」(2019年7月31日〜8月3日、東京ビッグサイト)において、AI搭載で“止まらない”レーザー加工機と自動仕分けシステムを紹介。個々の機器にとどまらない、総合的な生産性向上を訴えた。

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自動仕分けでトータルソリューションを提案

 もう1つの注目製品が、スイスのASTES4買収により2019年4月から製品展開を行っている自動仕分け装置である。

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ASTES4の自動仕分け装置(クリックで拡大)

 板金レーザー加工は、レーザー切断後の仕分けに大きな手間が発生するが、レーザー切断後の仕分け作業を省人化するための装置が、自動仕分け装置である。ASTES4は、独自の特許技術により多種多様な素材にフレキシブルに対応できることが特徴だ。オペレーターは素材やレーザー加工機による切断情報などを入力するだけで、後は仕分け装置が自動で判断し、最適な形で仕分けする。

 独立制御の4本アーム(可搬従量500kg)により、板厚1〜25mmの製品仕分けを可能とする。「国内では16mm以上の厚板を仕分けできる装置はほとんどなく、厚板対応は1つの差別化のポイントとなっている」(岸田氏)という。また直感的な操作で、ほぼ自動での作業を指示できるソフトウェア「SortCAM」なども用意。4ステップで簡単に仕分けプログラムの作成が可能だ。重心計算や最適なツール選択、仕分け先のパレット指定など複雑な工程を自動計算できる。

 岸田氏は「2019年4月に販売を開始したが想定以上に好評だ。レーザー加工機と同等の費用で決して安い製品ではないかもしれないが、大量に生産するような用途であれば、生産性を考えれば効果を発揮する。現状では建機や建材の生産などで引き合いがある」と語っている。

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