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ディスペンサーノズルの異業種応用、リスクの少ない乳房再建技術の実現に貢献:3Dプリンタニュース
テクダイヤは、特殊加工を施した同社のディスペンサーノズル「ARQUE」が、ドイツのBellasenoが開発中の3Dプリンタに採用され、乳がん手術における乳房再建技術の開発に貢献したことを発表した。
テクダイヤは2019年7月25日、特殊加工を施した同社のディスペンサーノズル「ARQUE」が、ドイツのBellasenoが開発中の3Dプリンタに採用され、乳がん手術における乳房再建技術の開発に貢献したことを発表した。
一般的な乳房再建手術はシリコンインプラントが用いられ、複数年ごとのインプラント交換や、胸以外にも傷跡が残るなどの課題があり、“第三の乳房再建方法”が求められていた。
この課題に対し、3Dプリンタを独自開発するBellasenoは、ポリマー材を3Dプリンタで精巧に造形したインプラントを製造。このインプラントを患者自身の体脂肪で組織形成する再建技術によって、長期的な投薬や度重なる手術によるリスクを回避できるという。
Bellasenoが開発した乳房再建技術のイメージ
テクダイヤのディスペンサーノズル(ARQUE)は、Bellasenoの3Dプリンタによる乳房再建技術開発の成功に寄与。150μmのディスペンサーノズルの先端端面をラップ研磨、また流動性を高めるためにシリンジとノズルを同口径化することで、精巧なインプラントの造形を実現した。現在、Bellasenoの3Dプリンタによる乳房再建技術は前臨床段階で、2020年をめどに順次病院などに展開される予定だとする。
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