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日立は「水をより安全に届ける」、上下水道事業のデジタル化を提案製造業IoT

日立製作所は、日立インダストリアルプロダクツ、日立ハイテクソリューションズとともに、水道技術の国際会議「第11回水道技術国際シンポジウム」に出展した。

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 日立製作所は、日立インダストリアルプロダクツ、日立ハイテクソリューションズとともに、水道技術の国際会議「第11回水道技術国際シンポジウム」(7月9〜11日、パシフィコ横浜)に出展。「What makes the world sustainable ?」をテーマに安心・安全な水インフラを次世代につなぐ日立グループの水環境ソリューションを紹介した。

日立グループの「第11回水道技術国際シンポジウム」の展示ブース
日立グループの「第11回水道技術国際シンポジウム」の展示ブース(クリックで拡大)

 日立製作所は、国際連合が定めるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に対応したスマートビジョンを掲げており、水道事業ではSDGsの一つ「安全な水とトイレを世界中に」と関わりの深い「水をより安全に届ける」ための取り組みを推進している。同社は国内の公営水道事業を包括的に受託する事業を展開しており、「水道事業をさらに効率的に運営していくためには、デジタル、ICTの活用が必須だ。OT、IT、各種機器を組み合わせて、よりスマートにしていく」(日立製作所の説明員)ことを目指す。

 今回展示した「上下水道のデジタルソリューション」では、上下水道事業の経営課題解決について、日立グループの水総合サービスプロバイダーとしての実績・ノウハウをベースに支援することを目標としている。

 国内の上下水道事業は、人口減の中で、料金収入の減少、設備の老朽化対策、専門職の技術継承、コスト効率化などさまざまな課題がある。同ソリューションは、それらの課題解決をサポートするもので、その中では、技術やノウハウの継承をサポートするITツールなどの提供も行う。スマートグラスのAR(拡張現実)技術や点検ナビゲーション機能により技術継承やヒューマンエラー抑制を支援する。業務手順のステップごとの表示(業務ナビガイダンス)などにより、確実な業務遂行のサポートが可能だ。2019年に入って契約を締結した北海道函館市の事業をはじめ複数の導入実績があり、現場での運用に合わせてよりよい使い勝手の向上を図る取り組みも進めているという。

 また同ソリューションでは、上下水道設備の維持管理の高度化にも対応する。「異常とは言い切れないものの、正常状態から逸脱したデータを検知した場合、オペレーターに詳細点検、オーバーホールを提案する」(同説明員)などの設備状態診断により、故障に至る前に適切に対応することで修繕費用を低減するなど、設備のライフサイクルの高度化を実現できる。また、稼働データの収集および解析により、設備故障の未然防止、設備の超寿命化、安定稼働を図れるとともに、深層学習(ディープラーニング)によって薬剤、電力量などの使用量や運用コストの適正化の支援も行える。さらに、アセットデータに基づき、健全性やリスクを評価し、修繕や更新の優先順位の判断もサポートする。

 この他、ブース内では「広域監視制御システム」や、水道の広域化に伴い顕在化してきたセキュリティの問題に対応する「制御システムセキュリティソリューション」、さらに海外で導入が進む「高回収率海水淡水化ROシステム」なども紹介した。

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